アフリカ
基本情報
- タイプ (Type): 大陸
- 地点 (Location): 地球、主に東半球
記述と歴史
アフリカは、魔法界において最も古く、広大な歴史を持つ大陸の一つです。ヨーロッパの魔法界とは独立して発展した、豊かで多様な魔法文化が存在します。アフリカの魔法使いや魔女は、特に変身術、天文学、そして錬金術に長けていることで知られています。(Pottermore) アフリカの魔法コミュニティにおける最も顕著な特徴の一つは、杖を必ずしも必要としない魔法の伝統です。多くのアフリカの魔法使いは、手ぶりや指さしだけで複雑な呪文を操ることができ、この技術はヨーロッパの魔法界では非常に高度なものと見なされています。 国際魔法使い機密保持法が制定される以前から、アフリカの魔法社会とマグル社会は、他地域に比べて比較的密接な関係を保っていました。しかし、同法の制定後は、アフリカの魔法省も他の国々と同様に、魔法の存在を秘密にすることに努めています。
物語における役割
『ハリー・ポッター』シリーズ本編の主な舞台ではありませんが、アフリカ大陸は魔法界の重要な一部として、その存在感を示しています。
- 魔法生物の原産地: 物語に登場する多くの強力で危険な魔法生物がアフリカ原産です。『幻の動物とその生息地』によれば、最も危険な生物の一つとされるヌンドゥ (Nundu) や、その歌声で人を狂わせるフウーパー (Fwooper) がアフリカに生息しています。また、『ハリー・ポッターと死の秘宝』では、ゼノフィリウス・ラブグッドが所有していたエラんペントの角が爆発し、ラブグッド家を破壊する重要な場面があります。この角もアフリカ産です。
- クィディッチ: アフリカの国々も国際的なクィディッチコミュニティに参加しています。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では、クィディッチ・ワールドカップの参加国としてウガンダやセネガルの名前が言及されており、アフリカの魔法社会が世界と繋がっていることを示唆しています。
既知の地域
- ワガドゥー魔法学校 (Uagadou): 世界に11ある偉大な魔法学校の中で最大の規模を誇り、ウガンダの「月の山脈」に位置するとされています。生徒への入学許可は、ドリーム・メッセンジャー (Dream Messengers) と呼ばれる使いによって夢の中で伝えられます。(Pottermore)
- ウガンダ (Uganda): 強力なクィディッチのナショナルチームが存在する国として知られています。
- ブルキナファソ (Burkina Faso): クィディッチ・ワールドカップに出場した記録がある国です。(Pottermore)
幕後情報
- J.K. ローリングは公式サイト Pottermore(現 Wizarding World)を通じて、アフリカの魔法界、特にワガドゥー魔法学校に関する詳細な設定を公開しました。これは、シリーズで描かれたヨーロッパ中心の魔法界を越えて、よりグローバルな世界観を構築する試みの一環です。
- 杖を使わない魔法という設定は、魔法の概念が文化によって多様であることを示しており、アフリカの魔法が独自の発展を遂げたことを強調しています。
- ゲーム『ホグワーツ・レガシー』では、ナツァイ・オナイ (Natsai Onai) という主要な登場人物がワガドゥーからの転校生として登場し、彼女は動物に姿を変える動物もどき (Animagus) であり、アフリカの魔法教育の一端が描かれています。(ゲーム設定)