オーストラリア
基本情報
- 場所 (Location): オセアニア
記述と歴史
オーストラリアは、南半球に位置する大陸であり、マグルと魔法族の両方が居住する国です。この国には確立された魔法社会が存在し、その証拠としてプロのクィディッチチームが存在します。特に「サンデラッラ・サンダラーズ」と「ウロンゴン・ウォリアーズ」は、オーストラリアを代表する著名なチームとして知られています (クィディッチ今昔)。 また、オーストラリアは特有の魔法生物の生息地でもあります。最も有名なのは、世界で最も美しいドラゴンの一種とされるオーストラリア・オパールアイ種 (Australian Opaleye) です。このドラゴンは、真珠色の鱗と、多色にきらめくオパールのような目が特徴です (幻の動物とその生息地)。
物語における役割
オーストラリアが物語の中心的な役割を果たすのは、主に第二次魔法戦争の激化に伴う出来事においてです。1997年、ハリー・ポッターと共にヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出ることを決意したハーマイオニー・グレンジャーは、自身の両親を死喰い人の危険から守るため、重大な決断を下しました。 彼女は両親に強力な記憶呪文をかけ、彼らが歯科医の「ウェンデルとモニカ・ウィルキンス」という全くの別人であると信じ込ませました。さらに、彼らの生涯の夢がオーストラリアに移住することであるという偽の記憶を植え付け、安全な場所へと送り出しました。この行動は、ハーマイオニーの類稀なる魔法の腕前、そして家族を守るための深い愛情と自己犠牲の精神を象徴するものでした。 ホグワーツの戦いが終結した後、ハーマイオニーはオーストラリアへ向かい、両親を探し出して記憶を元に戻すことに成功したと述べられています。
既知の区域
物語の本編において、オーストラリア国内の特定の魔法界の場所や都市に関する詳細な記述はありません。しかし、クィディッチチームの存在から、以下の地名が魔法界と関連があることが示唆されています。
舞台裏情報
- J.K. ローリングによると、オーストラリアには世界に11ある主要な魔法学校は存在しません。この地域の魔法族の子供たちは、通信教育や家庭学習といった方法で教育を受ける可能性があるとされています (Pottermore)。
- 映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』では、ハーマイオニーが両親に記憶呪文をかけるシーンが視覚的に描かれており、彼女の苦悩と決意が強調されています (映画版)。