Golden Snidget
基本情報
- タイプ (Type): 魔法生物
- 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXXX (経験を積んだ魔法使いなら対処可能)
- 原産地 (Native Range): 北ヨーロッパ
- 別名 (Alternative Names): ゴールデン・スナジェット、スナージュー
解説と外見
ゴールデン・スナジェットは、非常に珍しい小型の魔法生物(鳥)です。その身体は完全に球形で、重さは約15g、大きさはクルミほどです。非常に長い嘴と、宝石のように輝く赤い目を持ち、全身が鮮やかな黄金の羽毛で覆われています。 この鳥の最大の特徴は、その驚異的な飛行能力にあります。翼の関節が360度回転するため、ほとんど静止した状態からでも、驚異的な速さと正確さで方向転換が可能です。この特性と、捕食者から身を隠す卓越した能力により、スナジェットを捕獲することは魔法使いにとっても魔女にとっても極めて困難です。
歴史とクィディッチにおける役割
かつてゴールデン・スナジェットは、スナジェット狩り という魔法使いのスポーツで追い求められていました。しかし、1269年、当時の魔法使い評議会議長であったバーバラス・ブラッグが、あるクィディッチの試合にスナジェットを放ち、捕まえた選手に 150 ガリオン を与えると宣言したことで、その運命は大きく変わりました。 この出来事をきっかけに、スナジェットを捕獲することがクィディッチの正式な一部となり、捕獲したチームに150点が与えられるというルールが定着しました。これにより、シーカーというポジションが誕生しましたが、同時にスナジェットの乱獲が横行し、個体数は激減。14世紀半ばには、当時の議長エルフレダ・クラッグによって絶滅危惧種に指定され、クィディッチでの使用が禁止されました。 現在は厳重に保護されており、イギリスのサマセット州には、ボーマン・ライトにちなんで名付けられた「モデスティ・ラブノット・スナジェット保護区」が存在します。
ゴールデン・スニッチの発明
ゴールデン・スナジェットがクィディッチで使用できなくなったため、ゴドリックの谷出身の優れた魔法金属細工師、ボーマン・ライトが代替品の発明に乗り出しました。彼はスナジェットの飛行パターンと挙動を完璧に模倣する、記憶能力を持つ魔法のボール、ゴールデン・スニッチを開発しました。これにより、クィディッチはスナジェットを絶滅の危機に追いやることなく、競技を続けることができるようになりました。
物語における役割
ゴールデン・スナジェットに関する詳細な歴史は、ハーマイオニー・グレンジャーがハリー・ポッターに贈った書籍『クィディッチ今昔』の中で語られています。この存在は、クィディッチにおけるゴールデン・スニッチとシーカーの役割の起源を理解する上で、非常に重要な背景情報となっています。
用語に関する注記
「スナージューの実」という名称は、J.K.ローリングによる原作小説や、Pottermoreなどの公式な補足資料には登場しません。これは、ゴールデン・スナジェットの通称である「スナージュー」という名前から生じた誤解、あるいは非公式のファン作品などで使用されている用語である可能性があります。当辞典では、正典(カノン)の記述に基づき、この生物を Golden Snidget (ゴールデン・スナジェット) として立項・解説します。