ドラゴノロジー (Dragonology)

ドラゴノロジー(竜学)は、魔法生物であるドラゴンの研究を専門とする、魔法生物飼育学の高度な一分野です。この学問は、ドラゴンの品種分類、生息地、習性、魔法的特性、そしてその飼育と管理方法などを体系的に扱います。研究者であるドラゴノロジスト(竜学者)は、その研究対象が極めて危険であるため、しばしば危険な実地調査に従事することが求められます。

ドラゴノロジーが扱う主な研究内容は以下の通りです。

  • ドラゴンの品種分類: 魔法省によって公式に分類されている10種をはじめ、世界中に存在する様々なドラゴンの品種を識別し、その特徴を記録します。
  • 生態と習性の研究: 繁殖行動、巣作りの習性、食性、飛行能力、縄張り意識など、ドラゴンの自然環境下での生態を調査します。
  • 魔法的特性の分析: ドラゴンの吐く炎の性質、魔法抵抗力を持つ皮、そしての芯材として使われる「ドラゴンの心臓の琴線」や、魔法薬学で強力な材料となる血や肝といった身体部位の魔法的な力を分析します。
  • 飼育と保護: 世界各地に設立されたドラゴン保護区において、ドラゴンの個体数を管理し、マグルの目に触れないように保護する活動も含まれます。これには、密猟者からの防衛や、違法なドラゴン売買の監視も含まれます。

ドラゴノロジーは、物語の重要な局面で専門知識として登場します。

英語の “Dragon”(ドラゴン)と、学問や研究分野を示す接尾辞 “-ology”(ギリシャ語の-λογία, -logiaに由来)を組み合わせた言葉。「ドラゴン学」や「竜学」と訳されます。

  • ニュート・スキャマンダー著の教科書幻の動物とその生息地には、魔法省によって分類された10種類のドラゴンの詳細な記述が含まれており、ドラゴノロジーの基礎的な文献と見なすことができます。
  • Pottermoreや関連ゲームでは、ドラゴノロジーに関するさらに詳細な情報や、原作には登場しない新たなドラゴンの品種が紹介されることがあります。(Pottermore)(ゲーム設定)