ノルウェー・リッジバック種
基本情報
- 所有者 (Owners): ルビウス・ハグリッド (ノーバートの卵を一時的に所有し、孵化させた)
- 製作者 (Maker): 自然発生種。原産地はノルウェー。
記述と外見
ノルウェー・リッジバック種は、その名の通りノルウェー原産の非常に珍しいドラゴンである。外見はハンガリー・ホーンテール種に似ているが、尾の棘の代わりに、背中に漆黒の際立った隆起があるのが最大の特徴である。
- 鱗: 全身が黒い鱗で覆われている。
- 体格: 孵化したばかりの幼体は、ごつごつした黒い傘のように見える。ジェットブラックの痩せた体に不釣り合いなほど大きな、とげとげした翼を持つ。鼻の穴が大きい長い鼻面、角の突起、そしてオレンジ色のでっぱった目をしている。
- 牙: 牙には強力な毒がある。
- 卵: 卵は黒い色をしている。
魔法的な能力と習性
ノルウェー・リッジバック種は、最も危険なドラゴンの一つとして知られており、その習性は極めて攻撃的である。
歴史
ノルウェー・リッジバック種は、魔法省によって最も危険度が高い「XXXXX」に分類されている、取引が禁止された魔法生物である。 1991年、ルビウス・ハグリッドはホッグズ・ヘッドのパブでフードをかぶった見知らぬ男(正体はヴォルデモート卿に寄生されたクィリナス・クィレル)との賭けに勝ち、このドラゴンの卵を手に入れた。ハグリッドはホグワーツの敷地内にあるハグリッドの小屋で卵を孵化させ、その幼体にノーバートと名付けた。 しかし、ノーバートの存在はドラコ・マルフォイに知られ、またその危険性から飼育は不可能と判断された。ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーの助けにより、ノーバートはルーマニアでドラゴンの研究をしているチャーリー・ウィーズリーの元へ無事に引き渡された。
物語における役割
ノルウェー・リッジバック種は、主に『ハリー・ポッターと賢者の石』において重要な役割を果たす。ハグリッドがノーバートを違法に飼育した一件は、物語のいくつかの重要な転換点に関わっている。
舞台裏情報
- 名前の由来: Norwegian は原産国「ノルウェー」を、Ridgeback は「背中に隆起(ridge)のあるもの」を意味し、その外見的特徴を直接的に表している。
- 映画版: 映画『ハリー・ポッターと賢者の石』では、CGで描かれたノーバートの姿が原作の記述に沿って忠実に再現されている。