ハグリッドの小屋
基本情報
- タイプ: 住居、小屋
- 場所: ホグワーツ魔法魔術学校の敷地内、禁じられた森の端
- 重要な特徴: 木造の一部屋建ての小屋、石造りの暖炉、小屋のそばにあるかぼちゃ畑
説明と歴史
ハグリッドの小屋は、ホグワーツ城の敷地内、禁じられた森の境界に位置する小さな木造の家屋です。ルビウス・ハグリッドがホグワーツの森番(後に魔法生物飼育学の教授)として長年住んでいます。 小屋の内部は一部屋のみで構成されており、部屋の隅には巨大なベッドが、中央には大きな木製のテーブルと椅子が置かれています。天井からはハムや鳥の死骸などが吊るされ、隅には常に火が燃えている大きな暖炉があります。小屋はハグリッドの性格を反映して雑然としていますが、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーにとっては、城での緊張から解放される温かく居心地の良い場所でした。 この小屋は物語を通して何度も重要な役割を果たしましたが、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の終盤、天文台の塔の戦いの際に死喰い人のベラトリックス・レストレンジによって火を放たれ、全焼しました。しかし、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の時点では再建されており、ホグワーツの戦いにおいてもその存在が言及されています。
物語における役割
ハグリッドの小屋は、ハリーたちの冒険において重要な舞台となりました。単なる友人宅というだけでなく、情報収集の拠点や、重要な出来事の発端となる場所でもありました。
- 避難所と情報源として: 三人組にとって、この小屋は校則や他の生徒の目を気にせず、信頼できる大人であるハグリッドに相談できる唯一の場所でした。ハグリッドはしばしば意図せず重要な情報を漏らし、彼らの調査の助けとなりました。
- 主要な出来事の舞台として:
- ハリー・ポッターと秘密の部屋: ハリーとロンがトム・リドルの日記について相談し、アロゴグに繋がる蜘蛛を追うきっかけを得た場所です。また、コーネリウス・ファッジとルシウス・マルフォイが訪れ、ハグリッドをアズカバンへ連行したのもこの小屋でした。
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団: ハグリッドが巨人族への使節としての旅から戻り、彼の異父弟である巨人のグロウプをハリーたちに紹介した場所です。
既知の区域
- 内部: 暖炉、ベッド、テーブルと椅子、棚などが置かれた一部屋の空間。ハグリッドの身の回りのものや、魔法生物の飼育に関連する道具で溢れています。
幕後情報
- 映画版では、小屋のデザインと場所がシリーズを通して変更されています。特に『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、より丘陵地帯に移動し、周囲の景観がドラマチックに描かれました。(映画設定)
- また、映画では内部が複数の部屋があるかのように描かれることがありますが、原作では明確に一部屋とされています。(映画設定)