フロバーワームの粘液
基本情報
記述と外観
フロバーワームの粘液は、魔法生物であるフロバーワームが分泌する粘着性のある液体である。その主な特徴はとろみをつける性質にあり、新鮮でないものは「糸を引くよう」になるとされる。色は原作では明記されていない。
魔法特性と用途
フロバーワームの粘液は、魔法薬学において基本的な材料の一つとして利用される。
- 増粘剤: この粘液の最も知られた用途は、様々な魔法薬にとろみをつけ、濃度を調整することである。その性質から、多くの基本的なポーション製造に不可欠な材料となっている。
物語における役割
フロバーワームの粘液は、物語全体で重要な役割を果たすわけではないが、いくつかの場面で魔法界の日常や登場人物の性格を描写するために登場する。
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人: ルビウス・ハグリッドが魔法生物飼育学の教授として初めて行った授業で、生徒たちはフロバーワームの世話(事実上、粘液の採集)をさせられた。これは、ハグリッドの授業スタイルとフロバーワームという生物の退屈な性質を示している。
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団: 日刊予言者新聞の読者欄で、ある読者がハリー・ポッターが「フロバーワームの粘液でブツブツを治そうとしている」と主張し、ハリーを嘲笑する魔法省のプロパガンダの一環として利用された。
- ハリー・ポッターと謎のプリンス: ホラス・スラグホーンが、自身の薬品棚にあるフロバーワームの粘液が古くなって糸を引いていることに不満を漏らす場面がある。これは、彼が優れた魔法薬の材料に対して美食家のようなこだわりを持つことを示している。
幕後情報
- 各種のハリー・ポッター関連のビデオゲーム、特に『ホグワーツ・レガシー』などでは、フロバーワームの粘液は回復薬(ウィゲンウェルド薬など)を作成するための基本的な材料として頻繁に登場する。(ゲーム設定)