ホグワーツの湖

• タイプ (Type): 湖
• 場所 (Location): ホグワーツ魔法魔術学校の敷地内、スコットランド
• 所有者 / 居住者 (Owner/Residents): 所有者はホグワーツ魔法魔術学校。居住生物として巨大イカ、水中人の集落、グリンデローなどが知られている。
• 主な特徴 (Key Features): ホグワーツ城の南側に広がる広大な淡水湖。水は黒く、非常に深い。多くの魔法生物の生息地であり、一年生が城へ向かうための伝統的な通り道でもある。

ホグワーツの湖は、学校の敷地内にある陸地に囲まれた広大な水域です。その水はインクのように黒いと表現され、特に冬には凍てつくように冷たくなります。湖のほとりは芝生になっており、禁じられた森へと続いています。 この湖はホグワーツ魔法魔術学校の創設以来、その景観の不可欠な一部となっています。毎年9月1日、一年生はホグズミード駅から小さなボートに乗り、この湖を渡って城に到着するという伝統があります。これは創設者たちが始めた慣習であると考えられています。 湖の水中には独自の生態系が形成されており、中でも知的な種族である水中人は湖底に村を築いて生活しています。また、友好的な巨大イカも棲んでおり、時折その姿を水面に現します。一方で、攻撃的なグリンデローも生息しているため、不用意に水に入ることは危険です。スリザリンの談話室と寝室は湖の地下に位置しており、窓からは湖の神秘的な光景を眺めることができます。

ホグワーツの湖は、物語の多くの重要な場面の舞台となりました。

• ハリー・ポッターと賢者の石: ハリー・ポッターが初めてホグワーツ城を目の当たりにしたのは、湖を渡るボートの上でした。
• ハリー・ポッターとアズカバンの囚人: ハリー・ポッターは湖の対岸で吸魂鬼 (ディメンター) に襲われる自身とシリウス・ブラックを救うため、強力な守護霊の呪文を放ちました。この出来事は、物語の重要な転換点となります。
• ハリー・ポッターと炎のゴブレット: 湖は三大魔法学校対抗試合の第二の課題の舞台となりました。代表選手たちは、湖の底にある水中人の村から大切な人質を救出するという課題に挑みました。この課題を通じて、ハリー・ポッターは鰓昆布 (ギリーウィード) を使って水中を探索し、湖の生態系を詳しく知ることになります。
• ハリー・ポッターと謎のプリンス: アルバス・ダンブルドアの葬儀は湖のほとりで執り行われ、彼の亡骸は湖畔に建てられた白い大理石の墓に安置されました。葬儀の際には、湖の中から水中人たちが現れ、敬意を表しました。
• ハリー・ポッターと死の秘宝: ヴォルデモート卿が倒された後、巨大イカが祝福するかのように巨大な触腕を水面に突き出して振る様子が描かれています。

• 水中人の村 (Merpeople Village): 湖の中心部の底に位置する水中人の集落。粗雑な石造りの住居が立ち並び、奇妙な水中植物の庭がある。
• 一年生の船着き場 (First-Year Landing Stage): ホグワーツ城の崖の下にある地下の入り江。一年生を乗せたボートが到着し、城の内部へと続く通路がある。
• アルバス・ダンブルドアの墓 (Dumbledore's Tomb): 湖のほとりに建てられた、アルバス・ダンブルドアが眠る白い大理石の墓。ヴォルデモート卿によって一度暴かれたが、後に修復された。

• 原作では主に「the lake (湖)」と呼ばれますが、映画版では「The Black Lake (黒い湖)」という呼称が頻繁に使われます。
• 映画の撮影では、スコットランドの複数の湖がロケ地として使用されました。特にロック・シーエル (Loch Shiel) の景観が有名です。（映画設定）
• 一部のゲームや関連資料では「The Great Lake (大いなる湖)」という名前が使われることがあります。（関連資料）