元気回復薬

元気回復薬は、風邪を治療する効果を持つ一般的な魔法薬である。原著において液体の色や粘性に関する具体的な記述はないが、最も顕著な特徴はその副作用にある。 服用者は治療効果と引き換えに、数時間にわたって両耳からもうもうと蒸気を噴き出すことになる。この視覚的に分かりやすい副作用は、この薬を象徴する特徴となっている。

この薬の主な魔法特性は、風邪の症状を即座に、あるいは非常に迅速に治癒することである。ホグワーツ医務室では常備薬として頻繁に用いられている。 副作用として耳から蒸気が噴出するため、仮病を使って授業を抜け出したい生徒にとっては、本当に病気であるかのように見せかける便利な道具ともなった。特にウィーズリー家の双子は、この特性をヒントに、自分たちのいたずら用品であるずっこけスナックボックスを開発した可能性がある。

元気回復薬の起源や発明者に関する具体的な歴史は、物語の中では語られていない。魔法薬学の世界では、スケレ・グロのような特殊な薬と異なり、ごく標準的で広く知られた治療薬として存在している。

元気回復薬は、主にホグワーツでの日常生活や、登場人物たちが体調を崩した際の描写で登場する。

  • 英語の原名は Pepperup Potion である。「Pep up」は「元気づける、活気づける」という意味の句動詞であり、薬の効果を的確に表している。
  • 一部のハリー・ポッター関連のビデオゲームでは、プレイヤーの体力を回復させるアイテムとして登場する。(ゲーム設定)