呪われたネックレス

呪われたネックレスは、豪華なオパールでできたネックレスです。作中では、ボーギン・アンド・バークスの店内に陳列されていた際、「注意:触れるな。呪われている。これまでに19人のマグルの持ち主の命を奪った」という注意書きが添えられていました。ドラコ・マルフォイが購入した後、包装された状態で登場しますが、その包装がわずかに破れていました。

このネックレスには、極めて強力かつ致命的な呪いがかけられています。

  • 致命的な接触: 素肌が直接ネックレスに触れると、呪いが即座に発動し、ほぼ確実に死に至ります。
  • 呪いの効果: 呪いを受けた者は、まるで目に見えない力に持ち上げられるかのように空中に浮き上がり、激しい苦痛に叫び声を上げ、最終的に意識を失います。被害者となったケイティ・ベルは、手袋の小さな穴を通してほんのわずかに触れただけでしたが、命を落としかけました。
  • 治療の困難さ: この呪いは非常に強力で、セブルス・スネイプのような熟練した魔法使いでさえ、その効果を完全に封じ込めることは困難でした。ケイティはホグワーツ魔法魔術学校の医務室での応急処置の後、聖マンゴ魔法疾患傷害病院で長期間の治療を必要としました。

このネックレスは、長年にわたりボーギン・アンド・バークスで販売されていた黒魔術の道具です。その歴史の中で、少なくとも19人のマグルの所有者を死に至らしめたと記録されています。 1996年から1997年の学校年度(『ハリー・ポッターと謎のプリンス』)において、ヴォルデモート卿からアルバス・ダンブルドアを殺害する任務を負わされたドラコ・マルフォイが、このネックレスを購入しました。彼はこのネックレスをホグワーツへ密かに持ち込み、ダンブルドアを呪い殺すための暗殺道具として利用しようと計画しました。

呪われたネックレスは、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の物語において、ドラコ・マルフォイが進める暗殺計画の重要な要素として機能します。

特筆すべき幕後情報はありません。このネックレスは主に、物語の緊張感を高め、ドラコ・マルフォイのキャラクターの葛藤と苦悩を描写するためのプロット装置として機能しています。