闇の魔術の最高峰

「闇の魔術の最高峰」とは、魔法界で最も強力かつ邪悪とされる三つの闇の魔術の呪文、すなわち「許されざる呪文」を指す総称である。これらの呪文は、魂の呪い (インペリオ)、磔の呪い (クルーシオ)、そして死の呪い (アバダ・ケダブラ) から構成される。 この呼称は、セブルス・スネイプホグワーツ魔法魔術学校闇の魔術に対する防衛術の教授として、6年生の授業でこれらの呪文の邪悪さと危険性を強調するために用いた表現である。

「闇の魔術の最高峰」は、以下の三つの許されざる呪文から成る。

  • 魂の呪い (インペリオ): 相手を完全に自分の支配下に置く呪文。被害者は抵抗する意志を失い、術者の命令に何でも従うようになる。強力な意志を持つ魔法使いは、この呪文に抵抗することも可能である。
  • 磔の呪い (クルーシオ): 被害者に耐え難いほどの激しい苦痛を与える呪文。肉体的な損傷を与えることなく、精神を破壊するほどの痛みをもたらす。この呪文を効果的に使うには、相手に心から苦痛を与えたいというサディスティックな願望が必要とされる。
  • 死の呪い (アバダ・ケダブラ): 緑色の閃光を放ち、即座に、そして一切の痕跡を残さずに相手の命を奪う呪文。この呪文に対する直接的な反呪は存在せず、唯一知られている対抗策は、ハリー・ポッターが生き延びたような、愛に基づく犠牲の魔法のみである。

魔法省は、人間に対してこれら三つの呪文のいずれか一つでも使用した場合、アズカバンでの終身刑を科すと定めている。この法律は1717年に制定された。 しかし、第一次魔法戦争および第二次魔法戦争の期間中、闇祓いたちは死喰い人に対してこれらの呪文を使用する特別な許可を与えられたことがある。特に、バーテミウス・クラウチ・シニア魔法法執行部の長官であった時代には、この許可が積極的に行使された。

  • この「闇の魔術の最高峰」という言葉は、セブルス・スネイプのキャラクターを象徴する台詞の一つであり、彼が闇の魔術に対して深い知識と複雑な見識を持っていることを示唆している。
  • 映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、スネイプが闇の魔術に対する防衛術の授業でこの言葉を口にするシーンは省略されている。(映画設定)