フィフィ・フィズビーは、英語圏では 牙付きフリスビー (Fanged Frisbee) として知られる、危険な魔法のいたずら道具です。その名の通り、フライングディスク(フリスビー)の形状をしていますが、縁には鋭い牙が生えています。 投げて遊ぶことを目的としていますが、生き物のように唸り声を上げながら飛行し、近くにある物や人に噛みつこうとする非常に攻撃的な性質を持っています。その危険性から、ホグワーツ魔法魔術学校 の管理人である アーガス・フィルチ によって校内への持ち込みが禁止されている物品リストの常連でした。
フィフィ・フィズビーの主な魔法の特性は、自律的に飛行し、標的を追跡して噛みつこうとする点にあります。単なる魔法で動く物体というだけでなく、ある種の擬似的な生命を宿しているかのように振る舞います。 その用途は、主に悪ふざけやいたずらに使われますが、その攻撃性ゆえに相手に怪我を負わせる可能性も十分にあります。物語の中では、グリフィンドール の 談話室 で ロン・ウィーズリー が投げた際、カドガン卿 の肖像画が描かれたタペストリーに噛みついて穴を開けそうになる場面が描かれており、その危険性を示唆しています。
フィフィ・フィズビーは、もともと ホグズミード村 にある ゾンコのいたずら専門店 で販売されていた人気商品の一つでした。多くの ホグワーツ 生徒がこの店でフィフィ・フィズビーを買い求めていました。 しかし、第二次魔法戦争 の激化に伴い ゾンコのいたずら専門店 が閉店した後、フレッド・ウィーズリー と ジョージ・ウィーズリー が ダイアゴン横丁 に開店した ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ がこの商品の販売を引き継ぎました。彼らの店でも主力商品の一つとして扱われ、その人気は衰えませんでした。