死んだ日パーティー (Deathday Party) は、グリフィンドール寮の幽霊であるほとんど首無しニックが、自身の500回目の命日を祝うために開催した大規模なパーティーです。このパーティーは、1992年のハロウィーンの夜に、ホグワーツ城内の広めの地下牢で開かれました。 パーティー会場は、黒いベルベットのカーテンで飾られ、無数の黒い蝋燭が青白い光を放ち、墓石を通して見る月明かりのような不気味な雰囲気を醸し出していました。招待客であるハリー・ポッターたち(生きている唯一の客)にとっては、凍えるほど寒い空間でした。 料理は幽霊たちのために用意されたものであり、すべてがひどく腐敗していました。
また、会場では30人ほどの幽霊からなるオーケストラが、のこぎり演奏で恐ろしい音楽を奏でていました。このパーティーは、ほとんど首無しニックが長年参加を熱望している「首なし狩り団」に自身の存在をアピールする目的も兼ねていました。
このパーティーは、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の物語において極めて重要な転換点となります。パーティーの最中、ハリー・ポッターは他の誰にも聞こえない、冷たく殺意に満ちた声を耳にします。その声に導かれてパーティーを抜け出したハリー、ロン、ハーマイオニーは、石にされた管理人、アーガス・フィルチの猫であるミセス・ノリスと、「秘密の部屋は開かれたり。継承者の敵よ、気をつけよ」という血文字のメッセージを発見します。 この出来事が、秘密の部屋とスリザリンの継承者を巡る一連の事件の幕開けとなり、第二巻の主要な謎を提示するきっかけとなりました。
このパーティーには、ホグワーツ中の多くの幽霊が出席しました。