ホッグズミード
基本情報
- タイプ (Type): 村
- 場所 (Location): スコットランド、ホグワーツ魔法魔術学校近郊
記述と歴史
ホッグズミードは、中世に魔法使いであるウッドクロフトのヘンギストによって設立された、趣のある小さな村です。彼はマグルからの迫害を逃れるためにこの地を選びました。ホッグズミードは、イギリスで唯一、完全に魔法族だけで構成されている集落として知られています。 村はホグワーツ魔法魔術学校のすぐ近くに位置しており、両者の間には密接な関係があります。ホグワーツの生徒たちは、三年生になると保護者からの許可証を提出することで、学期中の特定の週末にホッグズミード訪問が許可されます。村には数多くの専門店やパブが軒を連ね、生徒たちにとっては学校生活の息抜きの場となっています。また、ロンドンとホグワーツを結ぶホグワーツ特急の終着駅であるホグズミード駅も村の外れにあります。 村の雰囲気は、茅葺き屋根の小さなコテージが立ち並ぶ、絵のように美しい風景が特徴です。しかし、村の郊外には「イギリスで最も呪われた建物」と噂される叫びの屋敷が存在し、不気味な雰囲気を漂わせています。
物語における役割
ホッグズミードは、物語全体を通して重要な舞台として機能します。
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人: 叔父の許可を得られなかったハリー・ポッターは、フレッド・ウィーズリーとジョージ・ウィーズリーから譲り受けた忍びの地図と秘密の抜け道を使って、ホッグズミードへ忍び込みます。彼はパブ「三本の箒」で、シリウス・ブラックが自分の両親を裏切ったという会話を盗み聞きし、彼への憎しみを募らせます。
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団: ドローレス・アンブリッジによる抑圧的な教育に対抗するため、ハリー・ポッターとハーマイオニー・グレンジャーは、パブ「ホッグズ・ヘッド」で秘密の防衛術グループ、後のダンブルドア軍団の最初の会合を開きます。
既知の区域
- パブと飲食店
- マダム・パディフットの店 (Madam Puddifoot's Tea Shop): レースやリボンで過剰に装飾された喫茶店で、特にカップルに人気がある。
- 商店
- ゾンコのいたずら専門店 (Zonko's Joke Shop): 糞爆弾や鼻食いコップなど、いたずらグッズを専門に扱う店。生徒たちに大人気だったが、第二次魔法戦争中に閉店した。
- 高級魔法用具店ダービシュ・アンド・バングズ (Dervish and Banges): かくれん防止器など、様々な魔法用具を販売・修理している店。
- 文房具店スクリベンシャフト (Scrivenshaft's Quill Shop): 羽ペン、インク、羊皮紙などの高級文房具を扱う店。
- グラドラグス魔法ファッション店 (Gladrags Wizardwear): 魔法使いの衣料品店。奇妙な靴下などを扱っていることでも知られる。
- その他
幕後情報
- 映画シリーズでは、ホッグズミードは常に雪に覆われた、幻想的で美しい村として描かれています。これは原作にはない、映画独自の演出です。(映画設定)
- Pottermoreによると、村の創設者であるウッドクロフトのヘンギストは、かつてハッフルパフ寮の生徒でした。(Pottermore)