ネックレス

呪いのオパールのネックレス

非常に精巧で美しいオパールのネックレス夜の闇横丁にあるボージン・アンド・バークスの店で販売されていた際には、「呪いあり。これまでに19人のマグルの所有者の命を奪った」という警告文が添えられていた。その外見の魅力とは裏腹に、極めて危険な闇の魔術がかけられている。

このネックレスにかけられた呪いは非常に強力で、着用者の生命を脅かすものである。素肌が直接触れると、ほぼ確実に死に至るとされる。作中では、グリフィンドールのクィディッチ選手であるケイティ・ベルが、手袋の小さな穴を通して偶然このネックレスに触れてしまった。その結果、彼女は空中に激しく突き上げられて苦しみ、意識を失った。この呪いは非常に特殊かつ強力で、ホグワーツの熟練した魔法使いでもすぐには対処できず、彼女は聖マンゴ魔法疾患傷害病院で数ヶ月にわたる治療を必要とした。 このネックレスは、その強力な呪いのために暗殺道具として利用された。

このネックレスは、ハリー・ポッターが2年生の時に、誤って煙突飛行粉ボージン・アンド・バークスにたどり着いた際に初めて目撃している。その時点で既に、19人のマグルの所有者を死に至らしめたという邪悪な歴史を持っていた。 1996年から1997年にかけての学校年度において、ヴォルデモート卿からアルバス・ダンブルドアを殺害する任務を課せられたドラコ・マルフォイがこのネックレスを購入した。彼はホッグズ・ヘッドの女主人であるマダム・ロスメルタ服従の呪いをかけ、彼女を介してネックレスホグワーツの生徒であるケイティ・ベルに渡させ、ダンブルドアへの贈り物として届けさせようと画策した。

このネックレスは、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』におけるドラコ・マルフォイダンブルドア暗殺計画の最初の試みとして、物語に緊張感をもたらす重要な役割を果たした。この事件は、ホグワーツの安全神話が崩れ始め、外部からの脅威が校内にまで及んでいることを示す象徴的な出来事となった。 ハリー・ポッターは、この事件の背後にマルフォイがいると確信し、彼への疑念を深めることになる。この暗殺計画の失敗は、マルフォイを精神的にさらに追い詰め、もう一つの計画である姿をくらますキャビネットの修理に駆り立てる一因となった。

このネックレスの製作者や、かけられた呪いの具体的な性質について、J.K. ローリングによる追加情報は明かされていない。映画版『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でも、ケイティ・ベルが呪われる場面は原作に沿って描かれており、この道具の恐ろしさを視覚的に表現している。(映画設定)