ボージン・アンド・バークス

  • タイプ (Type): 商店(闇の魔術に関連する商品を専門に扱う)
  • 地点 (Location): ノクターン横丁
  • 所有者 / 住民 (Owner/Residents): ボーギンカラクタカス・バーク (創設者)
  • 重要特征 (Key Features): 危険で呪われた魔法道具を扱う、陰気で埃っぽい店内、闇の魔法使いの御用達

ボージン・アンド・バークス (Borgin and Burkes) は、ダイアゴン横丁の暗い脇道であるノクターン横丁に位置する、闇の魔術に関わる品物を専門に扱う古物店です。店内は薄暗く、埃っぽく、不気味な仮面、人間の骸骨、血痕のついたカード一式といった、邪悪な雰囲気を漂わせる品々が雑然と並べられています。 この店はカラクタカス・バークボーギンによって創設されました。若き日のトム・マールヴォロ・リドルホグワーツ魔法魔術学校を卒業後、この店で働いていました。彼はその魅力的な人柄を利用して裕福な魔女ヘプジバ・スミスに取り入り、彼女が所有していたサラザール・スリザリンのロケットヘルガ・ハッフルパフのカップを騙し取りました。これらは後に彼の分霊箱 (ホークラックス) となりました。 物語の時点では、店は共同創設者の一人であるボーギン氏によって経営されています。

ボージン・アンド・バークスは、物語において闇の勢力の活動拠点として重要な役割を果たします。

店内の様子は詳しく描写されていますが、主に商品が陳列された一階部分のみが知られています。店内で言及または描写された主な品物は以下の通りです。

  • 姿をくらますキャビネット棚 (Vanishing Cabinet): ホグワーツ必要の部屋にあるものと対になっており、二つの場所を繋ぐ通路として機能します。
  • オパールのネックレス (Opal Necklace): 過去に19人のマグルの命を奪ったとされる、強力な呪いがかけられたネックレス。
  • 栄光の手 (Hand of Glory): 絞首刑になった罪人の切断された手に蝋燭を立てたもので、持ち主以外の者には光を与えません。
  • 邪悪な仮面、ガラスの義眼、一揃いの血まみれのカード、人間の骨など、多数の不気味な品々。
  • 名前の由来: 店の名前は、その不吉な雰囲気を反映していると考えられます。「Burkes」は、19世紀に連続殺人を犯し、死体を解剖用に売りさばいたウィリアム・バーク (William Burke) を連想させます。「Borgin」は、ルネサンス期に権力闘争と暗殺で悪名高かったボルジア家 (Borgia family) を彷彿とさせます。
  • 映画での描写: 映画版では、原作の描写に忠実に、薄暗く雑然とした邪悪な雰囲気が視覚的に表現されています。特に『秘密の部屋』でハリーが店に迷い込むシーンや、『謎のプリンス』でドラコがボーギンを脅迫するシーンは、物語の緊張感を高める上で重要な役割を果たしました(映画設定)。