マジックニープ
基本情報
- 名称 (Name): ニーズル (Kneazle)
- 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXX(腕の立つ魔法使いなら対処可能)
- 原産地 (Native to): イギリス
- 特徴 (Distinguishing Features): 猫に似た外見、大きな耳、ライオンのようなふさふさした尾
説明と外見
マジックニープ、一般にはニーズルとして知られるこの生物は、非常に知能の高い、猫に似た小型の魔法生物である。外見は通常の猫と酷似しているが、いくつかの明確な特徴によって区別される。その毛皮は斑点模様、まだら模様、ぶち模様など様々で、普通ではないほど大きな耳と、先端にふさのついたライオンのような尾を持つ。 その賢さから、魔法生物規制管理部によって正式な許可なく飼育することは規制されている。
魔法能力と性質
ニーズルの最も特筆すべき能力は、その高い知能と、人間に対する鋭い洞察力にある。
- 不信感の察知: この生物は、胡散臭い人物や信頼できない人物をすぐに見抜くという、驚くべき能力を持っている。このため、飼い主にとって非常に優れた番人となる。何者かが嘘をついていたり、何かを偽っていたりする場合、ニーズルは敵意をむき出しにする。
- 道案内: 飼い主が道に迷った際、安全に家まで送り届けることができるという、優れた方向感覚も持っている。
人間との関わり
ニーズルはその有用性と賢さから、一部の魔法使いにペットとして飼われている。ただし、前述の通り、飼育には魔法省の許可が必要である。 また、ニーズルは通常の猫と交配させることが可能である。この半ニーズルの血を引く猫は、通常の猫よりもはるかに高い知能を受け継ぐ。最も有名な例が、ハーマイオニー・グレンジャーの飼い猫であるクルックシャンクスである。
物語における役割
ニーズルの特性は、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』において、クルックシャンクスを通じて物語の重要な鍵となった。
- 同様に、犬の姿をしていたシリウス・ブラックが脅威ではないことも理解しており、彼に協力した。クルックシャンクスは、ネビル・ロングボトムからグリフィンドール寮の合言葉のリストを盗み出し、シリウスがホグワーツ城に侵入する手助けをした。
- このように、クルックシャンクスのニーズルとしての血筋が、ピーター・ペティグリューの正体を暴き、シリウス・ブラックの無実を証明する上で、決定的な役割を果たした。
幕後情報
- J.K. ローリングは公式サイト「Pottermore」で、クルックシャンクスが半ニーズルであることを正式に認めている。(Pottermore)
- 「マジックニープ」という名称は、一般的に知られる「ニーズル」(Kneazle) の別称、または特定の文脈(ゲームなど)で使われる呼称である可能性があるが、原作における主要な名称は「ニーズル」である。
- ゲーム『ホグワーツ・レガシー』や『ホグワーツの謎』では、プレイヤーが飼育できる魔法生物としてニーズルが登場する。(ゲーム設定)