スメルティングズ男子校
基本情報
- タイプ: マグルの私立男子校
- 場所: イングランド、サリー州近郊(推定)
- 所有者 / 居住者: 主な在籍者としてバーノン・ダーズリー、ダドリー・ダーズリー、ピアーズ・ポルキスなどがいる。
- 重要な特徴: えび茶色の燕尾服、オレンジ色の半ズボン、平たい麦わら帽子からなる独特な制服。生徒は「スメルティングズ・ステッキ」と呼ばれる節くれだった杖を携帯する。
解説と歴史
スメルティングズ男子校 (Smeltings Academy) は、バーノン・ダーズリーが卒業した母校であり、彼はこの学校を非常に高く評価している。そのため、息子のダドリー・ダーズリーも同校に入学させた。ダーズリー家にとって、この学校に通うことは一種のステータスシンボルとなっている。 制服は極めて特徴的で、えび茶色の燕尾服、オレンジ色のニッカーボッカーズ(半ズボン)、そして「ボーター」と呼ばれる平たい麦わら帽子で構成される。生徒は常に「スメルティングズ・ステッキ」と呼ばれる、節くれだった杖を携帯することが求められる。この杖は、ハリー・ポッターが初めて見た際、ダドリーが「周りの奴らをぶん殴るのに使うんだ」と説明していた。ハリーは、この制服を着たダドリーを「カツラをかぶったブタ」のようだと評した。
物語における役割
スメルティングズは、ダーズリー家のマグル社会における価値観や見栄を象徴する場所として、物語の初期に登場する。
- ハリー・ポッターと賢者の石: ダドリー・ダーズリーがこの学校に入学することが決まり、ダーズリー家は大喜びする。一方で、ホグワーツ魔法魔術学校への入学が決まったハリーの行き先を隠すため、ダーズリー夫妻は親戚に対し、ハリーは「聖ブルータス非行少年更生施設」という架空の施設に入ると嘘をついた。
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人: ダドリーの成績表が言及され、学業成績は芳しくないものの、ボクシングの才能があることが示唆される。
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット: スメルティングズの看護婦の勧告により、ダドリーは厳しいダイエットを強いられることになり、その影響はプリベット通り4番地の食卓にも及んだ。
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団: ダドリーはスメルティングズで学校対抗ジュニア・ヘビー級のボクシングチャンピオンとなり、その腕力を背景に近所の子供たちをいじめていた。このいじめの最中に、彼とハリーは吸魂鬼 (ディメンター)に襲われることになる。
既知の区域
原作小説において、スメルティングズ男子校の校舎内部や敷地に関する具体的な描写は存在しない。
舞台裏情報
スメルティングズ男子校に関する情報は、すべてJ.K.ローリングによる原作小説に基づいている。映画やその他のメディアで、この学校に関する新たな設定が追加されることはほとんどなかった。