バジリスクの牙
基本情報
- 製造者 (Maker): 自然物(バジリスクの身体の一部)
記述と外観
バジリスクの牙は、秘密の部屋に棲む巨大なバジリスクの長く湾曲した牙です。その色は真珠のように白く、表面はきらめいており、先端は剣のように鋭利です。牙の内部には、極めて強力で致死性の高いバジリスクの毒が含まれています。 牙の硬度は非常に高く、バジリスク自身の頑丈な皮さえも貫通することができます。物語の後半では、ホグワーツの戦いの際に秘密の部屋に残されたバジリスクの骸骨から、複数の牙が回収されました。
魔法の特性と用途
バジリスクの牙が持つ最も重要な魔法特性は、その内部に含まれる毒に由来します。
- 武器として: 牙自体が鋭利な武器として機能し、毒の存在によってその危険性はさらに増大します。
歴史
バジリスクの牙は、ホグワーツ魔法魔術学校の創設者の一人であるサラザール・スリザリンが秘密の部屋に残したバジリスクに由来します。
- 1998年: ホグワーツの戦いの最中、ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーは魂器であるヘルガ・ハッフルパフのカップを破壊するため秘密の部屋へ向かいました。そこで彼らはバジリスクの骸骨から牙を抜き取り、ハーマイオニーがその牙を使ってカップを破壊することに成功しました。
物語における役割
バジリスクの牙は、ヴォルデモート卿の不死性の根源である魂器を破壊するための重要な手段として、物語全体で極めて重要な役割を果たします。 ハリーが2年目にトム・リドルの日記を破壊した行為は、後の魂器探しの旅の礎を築きました。また、この牙の存在があったからこそ、グリフィンドールの剣を失った後でも、ロンとハーマイオニーは自力で魂器を破壊することができました。それは、過去の出来事や経験が未来の困難を乗り越えるための鍵となることを象徴しています。