パブ
基本情報
- タイプ: 飲食店、社交場、宿泊施設
- 主な特徴: 魔法族向けの食事や飲み物の提供、情報交換の中心地、時には秘密の会合場所
概要と歴史
パブ(Pub、Public House の略)は、魔法使いや魔女が集い、飲食や交流を楽しむための施設である。マグルの世界におけるパブと同様に、地域社会の重要な中心地としての役割を担っている。多くのパブは、食事や飲み物を提供するだけでなく、宿泊施設を兼ね備えている場合もある。 魔法界のパブでは、バタービール、ファイアウィスキー、カボチャジュースといった魔法族特有の飲み物が提供される。雰囲気は店によって大きく異なり、漏れ鍋のように温かく賑やかな場所もあれば、ホッグズ・ヘッド・パブのように怪しげで秘密主義的な雰囲気の場所も存在する。パブは、さまざまな背景を持つ魔法族(時にはゴブリンや鬼婆なども)が出会う貴重な社交場であり、噂や情報が飛び交う場所でもある。
物語における役割
パブは『ハリー・ポッター』シリーズの物語において、数々の重要な出来事の舞台となった。
- 秘密の会合場所として: ホッグズ・ヘッド・パブでは、ダンブルドア軍団 (Dumbledore's Army) の最初の会合が開かれた。また、かつてシビル・トレローニーがアルバス・ダンブルドアに対して予言を伝えたのもこの場所である。
著名なパブ
物語に登場する主なパブは以下の通りである。
- ホッグズ・ヘッド・パブ (Hog's Head Inn): ホグズミード村のはずれにある、うらぶれたパブ。客層は怪しげな人物が多く、秘密の取引や会合に適している。経営者はアルバス・ダンブルドアの弟、アバーフォース・ダンブルドア。
幕後情報
- J.K. ローリングは、英国文化に深く根付いているパブ文化を魔法界に巧みに取り入れた。パブは、物語の登場人物たちがリラックスしたり、重要な情報を得たり、陰謀を企てたりするための自然な舞台装置として機能している。
- 映画版では、特に漏れ鍋の美術デザインが、魔法界の日常的でありながらもどこか風変わりな雰囲気を視覚的に確立する上で重要な役割を果たした。(映画設定)