プラムトン・プロイ
概要
プラムトン・プロイ (Plumpton Ploy) は、クィディッチにおいてシーカーが行う、極めて高い技術を要する有名な技の一つです。一見すると偶発的な動きに見せかけ、金のスニッチを自身の袖の中に滑り込ませて捕獲するという、大胆かつ巧妙な策略です。
詳細な解説
この技を実行するシーカーは、意図的にバランスを崩したかのような無防備な急降下や旋回を行います。相手チームや観客が、選手が箒から落ちそうになっている、あるいはスニッチを見失ったと誤認した瞬間に、巧みに金のスニッチをユニフォームの袖口に滑り込ませて捕獲を完了させます。『クィディッチ今昔』では「大胆さと技術の極致」と評されています。この技は、相手の意表を突くだけでなく、シーカー自身の卓越した飛行技術と身体能力を証明するものでもあります。
歴史と使用例
- ロデリック・プラムトンによる初披露: この技は、タッツヒル・トルネードズの伝説的なシーカー、ロデリック・プラムトンによって初めて成功させられました。彼は1921年、対ケアフィリー・カタパルツ戦において、この技を用いて試合開始からわずか3秒半で金のスニッチを捕獲しました。これは、現在に至るまで破られていないクィディッチ史上最速の捕獲記録です。
名前の由来
この技の名前は、考案者であるイングランド代表チームのシーカー、ロデリック・プラムトン (Roderick Plumpton) の名前に由来します。「プロイ」(Ploy) は英語で「策略」「たくらみ」を意味し、相手を欺くこの技の本質を的確に表しています。
幕後情報
この技に関する最も詳細な記述は、原作小説ではなく、副読本である『クィディッチ今昔』に登場します。