イングランド

イングランドは、イギリス (通称) を構成する国の一つであり、『ハリー・ポッター』シリーズの物語の大部分が展開される中心的な場所である。首都ロンドンや多くの田舎町に、魔法使いや魔女がマグルに紛れて生活するコミュニティが存在している。 その魔法史は古く、少なくともホグワーツ魔法魔術学校の創設者たちの時代まで遡る。1692年に国際魔法使い機密保持法が制定されて以降、イングランドの魔法社会は非魔法族の社会からその存在を完全に隠すようになった。この法律の施行は、イギリス魔法省が監督しており、魔法省の大臣は、マグル首相と秘密裏に連絡を取り合っていることが知られている。 イングランドは、ヴォルデモート卿が率いた第一次および第二次魔法戦争の主要な戦場となった。

イングランドは、物語のほぼすべての重要な出来事の舞台である。ハリー・ポッターはイングランド南東部のサリー州リトル・ウィンジングで育ち、魔法界への入り口であるダイアゴン横丁キングズ・クロス駅ロンドンに位置する。 物語の主要な対立、特に不死鳥の騎士団死喰い人との戦いは、イングランドの各地で繰り広げられた。ゴドリックの谷マルフォイの館隠れ穴など、登場人物の生活や物語の重要な転換点となる場所の多くがイングランド国内に存在する。 ホグワーツ魔法魔術学校自体はスコットランドに位置するが、生徒の多くはイングランド出身であり、ホグワーツ特急もロンドンから出発するため、イングランドはホグワーツと密接に結びついている。

作者であるJ.K. ローリングがイングランド出身であるため、作中の地理、文化、民間伝承にはイングランドの要素が色濃く反映されている。 映画シリーズでは、イングランド各地の実在する場所がロケ地として使用された。例えば、ロンドンのレドンホール・マーケットがダイアゴン横丁の撮影に使われたり、実際のキングズ・クロス駅が撮影に使われたりしたことは有名である。(映画設定)