ホグワーツの図書室

• タイプ (Type): ホグワーツ魔法魔術学校内の施設、図書室
• 場所 (Location): スコットランド、ホグワーツ城内
• 所有者 / 居住者 (Owner/Residents): 司書：イルマ・ピンス
• 主な特徴 (Key Features): 数万冊に及ぶ蔵書、イルマ・ピンスによる厳格な規則、禁書の棚、書籍保護の魔法

ホグワーツの図書室は、ホグワーツ城内に位置する広大な図書館であり、魔法界に関する膨大な知識が集積されています。天井まで届くほどの本棚が何列も並び、そこには魔法薬学、変身術、呪文学、魔法史など、あらゆる分野に関する数万冊もの書物が収められています。 図書室は、司書のマダム・ピンスことイルマ・ピンスによって厳格に管理されています。彼女は「栄養失調のハゲワシ」のような容姿と形容され、本が傷つけられることを何よりも嫌います。そのため、室内での私語、飲食、その他規則違反に対して極めて厳しい態度で臨みます。多くの本には、破損や盗難を防ぐための魔法がかけられており、例えば本に書き込みをしようとすると、本が甲高い声で叫びだす仕掛けなどが施されています。 生徒たちはここで授業の課題や試験勉強、あるいは個人的な興味に基づく調査を行います。特にハーマイオニー・グレンジャーにとっては、学校内で最も好む場所の一つです。

図書室は、物語を通じてハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、そしてハーマイオニー・グレンジャーの3人組にとって、謎を解明するための重要な情報源として繰り返し登場します。

• 第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』: 3人は「ニコラス・フラメル」という名前の正体を突き止めるために図書室で調査を行いました。最終的に、賢者の石に関する情報をここで見つけ出します。
• 第二巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』: 秘密の部屋とスリザリンの怪物の謎を解くため、ハーマイオニーは図書室の禁書の棚からギルデロイ・ロックハートの許可を得て『強力無比の薬』を借り出し、ポリジュース薬の作り方を学びました。
• 第四巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』: 三大魔法学校対抗試合の課題を克服するため、特に第二の課題である「水中で一時間息を継ぐ方法」を探すために、ハリーたちは多くの時間を図書室で費やしました。
• 第六巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』: ハーマイオニーはヴォルデモート卿の不死の秘密である分霊箱 (ホークラックス) について調査するため、アルバス・ダンブルドアの許可なく関連書籍を呼び出そうと試みました。また、ハリーは半純血のプリンスが教科書に書き残した呪文について調べるために図書室を利用しました。

• 一般書架 (General Stacks): ほとんどの生徒が自由に閲覧できる図書室の主要部分。魔法に関するあらゆる分野の標準的な書物が揃っています。
• 禁書の棚 (Restricted Section): 図書室の奥にあり、縄で仕切られた一角。闇の魔術や強力で危険な魔法に関する書物が保管されています。この棚にある本を借りるには、担当教授の署名が入った許可証が必要です。

• 映画シリーズでは、オックスフォード大学のボドリアン図書館に属する「デューク・ハンフリー図書館」がホグワーツの図書室のロケ地として使用されました。(映画設定)