ルビー (Ruby)

• タイプ (Type): 宝石 (Gemstone)、魔法の道具の構成要素
• 所有者 (Owners): グリフィンドール寮、ゴドリック・グリフィンドール（グリフィンドールの剣を通じて）
• 製造者 (Maker): 自然物。ただし、グリフィンドールの剣に組み込まれたルビーはゴブリンによって加工された。

ルビーは、魔法界で高く評価されている深紅色の貴重な宝石です。物語の中では、主に二つの重要なものの一部として登場します。 第一に、ゴドリック・グリフィンドールが所有していたグリフィンドールの剣の柄には、卵ほどの大きさのルビーが複数個はめ込まれています。このルビーは、剣の出自と価値を象徴する重要な装飾的特徴です。 第二に、ホグワーツ魔法魔術学校の大広間に設置されている寮の得点を示す巨大な砂時計において、グリフィンドール寮の得点はルビーによって計算されます。この砂時計は、寮の得点が増えるにつれて、磨かれていない小さなルビーで満たされていきます。

ルビー自体が特定の魔法を発動するという記述は原著にはありませんが、その用途と象徴性において魔法的な意味合いを持っています。

• グリフィンドール寮の象徴: ルビーの赤色はグリフィンドール寮のシンボルカラーである緋色と密接に関連しており、勇気や大胆さといった寮の価値を象徴しています。
• 得点の計量: ホグワーツ魔法魔術学校の砂時計では、ルビーはグリフィンドール寮が獲得した寮の得点を物理的に可視化する役割を果たします。これは、寮の栄誉を計るための魔法的な計量システムの一部です。
• 魔法道具の構成要素: グリフィンドールの剣のような強力な魔法の品に組み込まれることで、その価値を高め、製作者であるゴブリンの優れた技術を示しています。

ルビーは、グリフィンドール寮と関連する重要な場面で繰り返し登場し、物語の象徴的な要素として機能します。

• 『ハリー・ポッターと賢者の石』の終盤、アルバス・ダンブルドアがハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、そしてネビル・ロングボトムに最後の得点を与えた際、グリフィンドール寮の砂時計は「ルビーのシャワー」のように石で満たされ、スリザリンを逆転して寮杯を獲得しました。
• 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、ハリー・ポッターが組分け帽子からグリフィンドールの剣を引き抜いた際、その柄に輝くルビーが描写されています。この剣は物語を通じて何度も重要な役割を果たし、そのたびにルビーもまた、グリフィンドールの真の継承者の証として存在感を示します。
• ゴブリンであるグリップフックは、グリフィンドールの剣の本来の所有権が製作者であるゴブリンにあると主張し、特にそのルビーを含めた剣全体に対する強い執着を見せました。

• 名前の語源: ルビウス・ハグリッドのファーストネーム「ルビウス (Rubeus)」は、ラテン語で「赤い」または「赤みがかった」を意味する “rubeus” に由来します。これは、ルビー (ruby) と語源的な関連があり、グリフィンドール寮出身であるハグリッドの性格や、彼自身の温かさを象徴していると考えられます。
• 象徴性: 現実世界の宝石学において、ルビーは情熱、勇気、力、そして保護の象徴とされています。これらの性質は、グリフィンドール寮が最も重んじる価値観と完全に一致しています。