ルーマニア・ドラゴン聖域
基本情報
- タイプ: ドラゴン保護区、研究施設
- 場所: ルーマニア
- 所有者 / 居住者: チャーリー・ウィーズリーをはじめとする世界中のドラゴン学者たち
説明と歴史
ルーマニア・ドラゴン聖域は、ドラゴンを研究し、絶滅の危機から保護するために設立された世界で最も重要なドラゴンの保護区です。広大な敷地内には、ドラゴンたちが自然に近い環境で生息しており、世界中から集まったドラゴン学者たちがその生態を観察・研究しています。 この聖域は、チャーリー・ウィーズリーがホグワーツ魔法魔術学校を卒業後に就職した場所として知られています。彼の仕事は、危険ではあるものの、彼自身のドラゴンに対する情熱を存分に発揮できるものでした。聖域では、ドラゴンの密猟者の取り締まりや、違法に飼育されたドラゴンの保護も行っています。 この聖域で存在が確認されている、あるいは関連があるとされるドラゴンの種は以下の通りです。
- ノルウェー・リッジバック種 (Norwegian Ridgeback)
- ルーマニア・ロングホーン種 (Romanian Longhorn)
- ハンガリー・ホーンテール種 (Hungarian Horntail)
- 中国火の玉種 (Chinese Fireball)
- スウェーデン・ショートスナウト種 (Swedish Short-Snout)
- ウェールズ・グリーン普通種 (Common Welsh Green)
特にルーマニア・ロングホーン種は、その角が取引価値の高い魔法薬の材料となるため乱獲され、個体数が激減していました。この聖域は、同種の集中的な繁殖計画の拠点となっています。(幻の動物とその生息地)
物語における役割
- ハリー・ポッターと賢者の石
ルーマニア・ドラゴン聖域は、物語の重要な転換点で登場します。ルビウス・ハグリッドが違法に孵化させたノルウェー・リッジバック種のドラゴン、ノーバートの引き取り先となりました。ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーは、チャーリー・ウィーズリーと連絡を取り、夜中にホグワーツ城の最も高い塔からノーバートを聖域の職員に引き渡す計画を実行しました。この一件により、彼らは罰則として禁じられた森へ足を踏み入れることになります。
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット
三大魔法学校対抗試合の「第一の課題」で使用される4頭のドラゴンは、チャーリー・ウィーズリーと彼の同僚たちによって、この聖域からホグワーツへと運ばれました。この事実は、聖域が非常に危険で強力なドラゴンたちを管理・輸送できる高度な専門知識と設備を有していることを示しています。
既知のエリア
小説内において聖域内部の具体的な区画や施設についての詳細な描写はありません。しかし、多種多様なドラゴンがそれぞれの生態に合わせて生息できるよう、山脈、谷、洞窟、森林など、広大で変化に富んだ自然環境が保護されていると推測されます。
舞台裏情報
- J.K. ローリングが監修したウェブサイト「Pottermore」では、この聖域が世界最大のドラゴン保護区であることが明記されています。(Pottermore)