三大学対抗試合
基本情報
- タイプ (Type): 魔法競技会
- 創設 (Founding): 13世紀頃
説明と形式
三大学対抗試合 (Triwizard Tournament) は、ヨーロッパで最も権威のある三大魔法学校、すなわちホグワーツ、ボーバトン、ダームストラングの間で5年ごとに開催される伝説的な魔法競技会です。その主な目的は、異なる国の若い魔法使いと魔女たちの間に国際的な友好関係と協力を育むことにあります。 競技会は以下の形式で進行します。
- 課題: 代表選手は、一年間にわたって行われる三つの非常に危険な課題に挑みます。これらの課題は、選手の魔法能力、勇気、そして論理的思考力を試すために設計されています。課題の内容は、直前まで選手には知らされません。
- 採点と勝者: 各課題は審判団によって採点され、三つの課題の合計得点が最も高かった選手が勝者となります。勝者には三大学対抗杯 (Triwizard Cup) と多額の賞金(1994年の大会では1000ガリオン)が贈られます。
魔法の特性と目的
この対抗試合の核心は、魔法界における最高の栄誉を競うことにあります。課題は極めて危険であり、過去には死者も出たことから、強力な保護呪文や厳格な規則が設けられています。 1994年に復活した大会では、選手の安全を確保するため、17歳未満の生徒の立候補を禁じるという新たな年齢制限が魔法省によって導入されました。また、炎のゴブレットは強力な魔法契約を候補者と結び、一度選ばれた代表選手は途中で辞退することが許されません。
歴史
三大学対抗試合の起源は、約700年前の1294年頃に遡ります。当初からその危険性は有名で、歴史を通じて多くの代表選手が命を落としました。大会の歴史は死傷者の増加によって何度も中断され、1792年にコカトリスが暴走し、三校の校長全員が負傷するという大惨事が発生したのを最後に、ついに中止が決定されました。 その後、対抗試合は約200年間開催されることはありませんでしたが、1994年に国際魔法協力部部長のバーテミウス・クラウチ・シニアと魔法ゲーム・スポーツ部部長のルード・バグマンの尽力により、より安全な形で復活を遂げました。
物語における役割
三大学対抗試合は、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の物語の中心的な出来事です。
- 1994年-1995年の対抗試合:
- この年の対抗試合はホグワーツで開催されました。
- しかし、炎のゴブレットは謎めいたことに、年齢制限に満たないハリー・ポッターを第四の代表選手として選び出しました。これは、ヴォルデモート卿の復活計画の一環として、アラスター・ムーディに化けたバーテミウス・クラウチ・ジュニアが不正に仕組んだものでした。
- 三つの課題:
- 第一の課題: 巣を守るドラゴンから金の卵を奪う。ハリーはハンガリー・ホーンテール種と対決しました。
- 第三の課題: 魔法の迷路の中心に置かれた三大学対抗杯を目指す。
- 結末と影響:
- ヴォルデモートはハリーの血を使って肉体を取り戻し、完全に復活を遂げました。
幕後情報
- 各課題の描写も映画では大きく変更されており、特に第一の課題におけるドラゴンとの戦いは、ホグワーツ城全体を舞台にした壮大な追跡劇として描かれています。(映画設定)