* タイプ: クィディッチ用具 * 所有者: 各クィディッチ・ピッチ(例:ホグワーツ魔法魔術学校) * 製作者: 不明
ゴールポストは、クィディッチの競技場であるクィディッチ・ピッチの両端に、それぞれ3本ずつ設置されている金属製のポールです。各ポールは黄金色に輝いており、その高さは50フィート(約15メートル)に達します。 ポールの先端には、選手たちがクアッフルを投げ込むための大きな輪(フープ)が取り付けられています。この3本のゴールポストは、それぞれ異なる高さに設置されているのが特徴です。(映画設定)
ゴールポストの主な機能は、クィディッチの試合における得点目標となることです。魔法的な特性を持つというよりは、魔法界のスポーツであるクィディッチのルールを機能させるための物理的な設備です。 * 得点: 自チームのチェイサーが、ボールの一種であるクアッフルを相手チームが守る3つのゴールのいずれかの輪に通すと、そのチームに10点が加算されます。 * 防御: 各チームのキーパーは、これらのゴールポスト周辺を飛び回り、相手チームのチェイサーが得点するのを防ぐという重要な役割を担います。
公式補足本『クィディッチ今昔』によると、初期のクィディッチでは、現在のような輪の形ではなく、ポールの上に取り付けられたカゴがゴールとして使用されていました。しかし、クアッフルがゴールに入るたびに試合を中断し、審判がボールを回収しに行かなければならないという非効率性がありました。 この問題を解決するため、1883年のルール改正により、カゴは現在の輪(フープ)の形に変更されました。これにより、クアッフルがゴールを通過しても試合の流れを止めることなく、よりスピーディーでエキサイティングな試合展開が可能になりました。(クィディッチ今昔)
ゴールポストは、作中で描かれるすべてのクィディッチの試合において、アクションの中心となる重要な舞台装置です。試合の勝敗を直接左右する要素であり、選手たちの技術やチームの戦術が試される場所として機能します。 * ハリー・ポッターが1年生で初めてグリフィンドールの選手としてクィディッチ・ピッチに立った際、その壮大さに圧倒される象徴的な建造物として描かれています。 * ロン・ウィーズリーのキーパーとしての成長、プレッシャーとの戦い、そして最終的な勝利は、すべて彼がゴールポストを守る姿を通して詳細に描写されます。スリザリンの生徒が歌った「ウィーズリーはわれらのキング」という応援歌は、彼がゴールを守る(あるいは失敗する)様子を皮肉ったものでしたが、後にグリフィンドール生によって誇りある歌として歌われることになりました。 * ジニー・ウィーズリーやアンジェリーナ・ジョンソンのような優れたチェイサーたちの得点能力と飛行技術を示す舞台としても機能しました。
映画版『ハリー・ポッター』シリーズでは、原作の記述に忠実でありながら、非常に高く、優雅で洗練されたデザインのゴールポストが視覚化されました。この映画における特徴的なデザインは、多くのファンにとってクィディッチというスポーツの象徴的なイメージの一部として広く認識されています。(映画設定)