ローブ (Robe)
基本信息
記述と外観
ローブは、魔法使いと魔女が日常的に着用する基本的な外衣です。通常、足首まで届く丈の長い衣服で、様々な色、素材、デザインが存在します。魔法社会における最も標準的な服装であり、マグルの服装とは一線を画す文化的な象徴でもあります。
ホグワーツの制服 (Hogwarts Uniform): ホグワーツ魔法魔術学校の生徒は、授業中や校内での活動において、無地の黒い仕事着としてのローブを着用することが義務付けられています。新入生の入学許可証には、「無地の仕事用ローブ三揃い(黒)」と明記されています。寮の色は主にネクタイやマフラーで示されます。
日常着のローブ (Everyday Robes): 普段着として用いられるローブは、着用者の個性や好みを反映して多種多様です。例えば、
アルバス・ダンブルドアは星や月の模様が入った派手で風変わりなローブを好み、
ギルデロイ・ロックハートは忘れな草色のローブを愛用していました。
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クィディッチ・ローブ (Quidditch Robes): クィディッチの試合で着用される、各チームカラーの動きやすいローブです。
特殊なローブ (Special Robes): 最も有名な特殊なローブは、着用者を不可視にする能力を持つ
透明マントです。これもローブの一種と見なせます。
魔法特性と用途
ローブの主な用途は衣服としての機能ですが、多くの場合、様々な魔法が付与されています。
歴史
ローブは魔法界で何世紀にもわたって標準的な服装であり続けてきました。1692年に国際魔法使い機密保持法が施行された後、魔法族はマグルの前では彼らの服装に合わせるよう求められましたが、多くの魔法使いはマグルのファッションに疎く、奇妙な組み合わせの服装をしてしまうことがありました。クィディッチ・ワールドカップのキャンプ場にいたアーチーのように、ナイトドレスを「マグルらしい」と信じて着用する魔法使いもその一例です。このことは、ローブがいかに魔法使いの文化に深く根付いているかを示しています。
物語における役割
ローブは物語全体を通じて、象徴的かつ実用的な役割を果たします。
舞台裏情報
映画における描写 (Depiction in Films): 映画版では、特に後の作品になるにつれて、生徒たちが授業外でローブを着用せず、マグルのような私服を着ている場面が多く描かれました。これは、ローブが常に基本の服装であるとされた原作小説との顕著な違いです。(映画設定)
制服のデザイン (Uniform Design): 映画版のホグワーツの制服には、各寮の紋章がローブの胸に刺繍され、裏地が寮の色になっているという特徴的なデザインが採用されました。これらのディテールは原作には明確に記述されていませんが、視覚的に寮を識別しやすくするために追加されました。(映画設定)