クアッフル
基本情報
- タイプ (Type): クィディッチ用ボール
- 所有者 (Owners): 各クィディッチチーム (ホグワーツ魔法魔術学校の寮チーム、プロチームなど)
- 製作者 (Maker): デイジー・ペニフォールド (Daisy Pennifold) (下降呪文の発明者)
説明と外観
クアッフル (Quaffle) は、魔法界の人気スポーツであるクィディッチの試合で使用される3種類のボールのうちの1つです。鮮やかな赤色をしており、直径は約12インチ(約30.5センチメートル)で、マグルのサッカーボールとほぼ同じ大きさです。表面は継ぎ目のない革で作られています。
魔法の特性と用途
歴史
クィディッチの初期には、単純な革のボールにストラップや指を入れる穴をつけたものが使われていましたが、これらは飛行中に片手で扱うには不便でした。 1711年、魔女のデイジー・ペニフォールドが、ボールに下降呪文をかけるという画期的なアイデアを思いつき、空中で扱いやすい「ペニフォールド・クアッフル」が誕生しました。この改良により、ゲームの戦術は大きく進化しました。 その後、泥だらけの競技場でも視認性を高めるためにボールの色は鮮やかな赤色に変更され、さらに掴みやすくするための把持呪文が追加されて現在の形になりました。(クィディッチ今昔)
物語における役割
クアッフルは、ハリー・ポッターシリーズで描かれるすべてのクィディッチの試合において、中心的な役割を果たします。 シーカーであるハリー・ポッター自身は直接クアッフルを扱うことはありませんが、彼の友人やチームメイトであるアンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット、ケイティ・ベル、そして後に追跡係として優れた才能を発揮するジニー・ウィーズリーにとっては、試合の勝敗を左右する重要なボールです。ロン・ウィーズリーがグリフィンドール寮チームの番人になった際には、彼の自信のなさと成長がクアッフルを巡る攻防の中で描かれました。 クアッフルを巡るプレーは、金のスニッチの探索と並行して進む、クィディッチの試合の主要なアクションを構成しています。
幕後情報
- 映画での描写: 映画版では、クアッフルは原作の「継ぎ目のない」という描写とは異なり、表面にいくつかのくぼみや分割線があるデザインに変更されています。また、持ちやすいように4つの大きなへこみがつけられています。(映画設定)