グリモールド・プレイス12番地

グリモールド・プレイス12番地は、ロンドンのマグルが住む地域に隠された、由緒ある純血の魔法族であるブラック家の邸宅です。この建物は忠誠の呪文によって保護されており、秘密の守人から場所を教えてもらわない限り、誰もその存在に気づくことはできません。外部の人間には、11番地と13番地の家が隣り合っているようにしか見えません。 長年にわたり、この屋敷はくらやみ魔法の遺物や、ブラック家の純血主義を反映した陰鬱な装飾で満たされていました。玄関ホールには、誰かが大きな音を立てると金切り声を上げて罵倒を浴びせるシリウス・ブラックの母親、ワルブルガ・ブラックの等身大の肖像画が掛けられています。また、屋敷には忠実だが気難しい屋敷しもべ妖精クリーチャーが仕えています。 シリウス・ブラックは、この家と家族の思想を嫌悪し、若くして家出しました。第二次魔法戦争が勃発すると、彼はこの家を不死鳥の騎士団に本部として提供し、アルバス・ダンブルドアが秘密の守人となりました。騎士団のメンバーは、ドクシーの駆除や危険な魔法道具の処分など、屋敷を安全な活動拠点にするために大掃除を行いました。シリウスの死後、屋敷は彼の名付け子であるハリー・ポッターに遺贈されました。

この場所は、物語の後半において極めて重要な役割を果たします。

  • 名前の「Grimmauld Place」は、英語の「grim old place」(陰気で古い場所)という言葉遊びになっています。
  • 映画版では、グリモールド・プレイス12番地が11番地と13番地の間から魔法のようにせり出して現れるという、視覚的に印象的な演出が加えられています。(映画版設定)