ウィルトシャー州

• タイプ: 州
• 場所: イングランド南西部
• 所有者 / 住民: マルフォイ家 (ルシウス・マルフォイ、ナルシッサ・マルフォイ、ドラコ・マルフォイ)
• 重要な特徴: 純血の旧家であるマルフォイ家の本拠地、第二次魔法戦争における食屍人 (デスイーター) の本部の所在地

ウィルトシャー州は、イングランド南西部に実在する州です。魔法界において、この地域は主に由緒ある純血の魔法使いの一族、マルフォイ家が先祖代々居を構える場所として知られています。物語の中で、ウィルトシャー州の具体的な地理や他の魔法使いのコミュニティについての言及はほとんどありませんが、その存在はマルフォイの館という極めて重要な場所を通じて、物語の後半で中心的な役割を果たします。

ウィルトシャー州の重要性は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』において頂点に達します。この地にあるマルフォイの館が、復活したヴォルデモート卿と彼の率いる食屍人 (デスイーター) の事実上の本部として使用されたためです。

• ヴォルデモート卿の拠点: 第二次魔法戦争が本格化すると、ヴォルデモート卿はマルフォイの館を拠点としました。ここで戦略会議が開かれ、捕虜が尋問され、そして敵対者が処刑されました。
• 食屍人の会合: 物語の序盤、ヴォルデモート卿は館の客間で食屍人たちを集め、ハリー・ポッターの捕獲計画について議論しました。この会合の終わりには、捕らえられていたホグワーツのマグル学教授、チャリティ・バーベッジが殺害されました。
• ハリーたちの捕縛と監禁: ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーが人さらいに捕らえられた際、身元確認のためにこのウィルトシャー州の館へ連行されました。彼らは館の地下牢に監禁され、そこで同じく捕虜となっていたディーン・トーマス、小鬼のグリップフック、ルーナ・ラブグッド、そして杖職人のオリバンダー老人と合流しました。
• ドビーによる救出劇: 屋敷しもべ妖精のドビーの介入により、ハリーたちは劇的な脱出を遂げます。この騒動の最中、ハリーはドラコ・マルフォイの杖を含む複数の杖を奪い、結果としてニワトコの杖の忠誠心を得ることになりました。しかし、脱出の瞬間にベラトリックス・レストレンジが投げた銀のナイフによって、ドビーは命を落としました。

• マルフォイの館 (Malfoy Manor): ウィルトシャー州に位置することが確認されている唯一の、そして最も重要な魔法界の場所。マルフォイ家の壮大な邸宅であり、第二次魔法戦争中は食屍人の本部として機能しました。

• ウィルトシャー州はイングランドに実在する州であり、ストーンヘンジやエイヴベリーといった有名な先史時代の遺跡があることで知られています。
• 映画版『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でマルフォイの館の外観として使用されたロケ地は、ダービーシャー州にあるハードウィック・ホールです。（映画設定）