グリモールド・プレイス十二番地

グリモールド・プレイス十二番地は、由緒正しき純血の魔法族である「最も古く高貴なブラック家」の邸宅です。この家はロンドンの麻瓜が住む地域にありますが、強力な忠誠の呪文と様々な防御魔法によって、その存在を知らない者からは完全に見えなくなっています。外観は薄汚れており、隣接する建物とは対照的に荒れ果てた印象を与えます。 屋敷の内部は、ブラック家の純血主義思想を反映して、長年にわたり暗く陰鬱な雰囲気に包まれていました。玄関ホールにはトロールの足の傘立てや、蛇をかたどった装飾品、そして訪問者を罵倒するワルブルガ・ブラックの等身大の肖像画がかけられています。この肖像画は恒久固着呪文で壁に貼り付けられており、取り外すことはできません。また、壁には過去にブラック家に仕えた屋敷しもべ妖精たちの首の剥製が飾られています。 この家はシリウス・ブラックが相続しましたが、彼は自身の家族とその思想を憎んでいたため、ほとんど寄り付きませんでした。第二次魔法戦争が勃発すると、シリウスはこの家をアルバス・ダンブルドアが再結成した鳳凰の騎士団の本部として提供しました。シリウスの死後、邸宅は彼の名付け子であるハリー・ポッターに遺贈されました。

  • 名前の由来: 「Grimmauld Place」は、「grim old place」(陰気な古い場所)という言葉のもじりであり、この邸宅の陰鬱な雰囲気を的確に表しています。
  • 映画での描写: 映画版では、グリモールド・プレイス十二番地が隣の十一番地と十三番地の間から魔法のようにせり出して現れる様子が視覚的に描かれており、非常に印象的なシーンとなっています。(映画設定)