ゴキブリ・クラスター

• タイプ (Type): 合言葉
• 所有者 (Owners): アルバス・ダンブルドア (設定者)、ミネルバ・マクゴナガル (使用者)、ハリー・ポッター (使用者)
• 製造者 (Maker): アルバス・ダンブルドア (設定者)

「ゴキブリ・クラスター」は、言葉として存在する合言葉であり、物理的な外観を持ちません。この名前は、魔法界で人気のある、ゴキブリの形をした魔法の菓子に由来します。

この合言葉の主な機能は、ホグワーツ城の校長室へのアクセスを制御することです。校長室の入り口を守る石造りのガーゴイルに正しい合言葉を告げると、ガーゴイルは脇に飛びのき、背後にある自動式の螺旋階段への道を現します。これにより、許可された者のみが校長の部屋に入ることができます。

この合言葉は、1992年から1993年のホグワーツの学年度中に、アルバス・ダンブルドアの校長室の合言葉として使用されていたことが確認されています。ダンブルドアは頻繁に合言葉を変更することで知られており、「ゴキブリ・クラスター」もその一時的な合言葉の一つでした。

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』において、この合言葉は物語の重要な鍵となります。

• ハリー・ポッターは、ミネルバ・マクゴナガル教授がガーゴイルにこの合言葉を使うのを偶然耳にし、それを覚えます。
• 後に、ジャスティン・フィンチ＝フレッチリーとほとんど首無しニックがバジリスクによって石化させられた際、ハリーはこの合言葉を使って独りでダンブルドアの校長室へ向かいました。
• この訪問がきっかけとなり、ハリーはダンブルドアとスリザリンの継承者であるという噂について話し合い、不死鳥のフォークスや組分け帽子といった、後の冒険で重要な役割を果たす魔法の生物や物品に初めて遭遇することになります。

「ゴキブリ・クラスター」は、ハニーデュークスで販売されている魔法の菓子の一種です。アルバス・ダンブルドアが甘いものにちなんだ名前を合言葉に使うことを好む傾向は、作中で繰り返し示されています（例：レモン・キャンデー、フィフィ・フィズビーなど）。一見すると不快に聞こえるこの名前も、彼の風変わりなユーモアのセンスと、魔法界の菓子に対する知識を反映しています。