フィフィ・フィズビー
基本情報
- タイプ (Type): 魔法のいたずら道具
- 制作者 (Maker): 不明
説明と外見
フィフィ・フィズビーは、英語圏では 牙付きフリスビー (Fanged Frisbee) として知られる、危険な魔法のいたずら道具です。その名の通り、フライングディスク(フリスビー)の形状をしていますが、縁には鋭い牙が生えています。 投げて遊ぶことを目的としていますが、生き物のように唸り声を上げながら飛行し、近くにある物や人に噛みつこうとする非常に攻撃的な性質を持っています。その危険性から、ホグワーツ魔法魔術学校 の管理人である アーガス・フィルチ によって校内への持ち込みが禁止されている物品リストの常連でした。
魔法の特性と用途
フィフィ・フィズビーの主な魔法の特性は、自律的に飛行し、標的を追跡して噛みつこうとする点にあります。単なる魔法で動く物体というだけでなく、ある種の擬似的な生命を宿しているかのように振る舞います。 その用途は、主に悪ふざけやいたずらに使われますが、その攻撃性ゆえに相手に怪我を負わせる可能性も十分にあります。物語の中では、グリフィンドール の 談話室 で ロン・ウィーズリー が投げた際、カドガン卿 の肖像画が描かれたタペストリーに噛みついて穴を開けそうになる場面が描かれており、その危険性を示唆しています。
歴史
フィフィ・フィズビーは、もともと ホグズミード村 にある ゾンコのいたずら専門店 で販売されていた人気商品の一つでした。多くの ホグワーツ 生徒がこの店でフィフィ・フィズビーを買い求めていました。 しかし、第二次魔法戦争 の激化に伴い ゾンコのいたずら専門店 が閉店した後、フレッド・ウィーズリー と ジョージ・ウィーズリー が ダイアゴン横丁 に開店した ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ がこの商品の販売を引き継ぎました。彼らの店でも主力商品の一つとして扱われ、その人気は衰えませんでした。
物語における役割
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人: フレッドとジョージが、ハリー・ポッター に ホグズミード村 の楽しさを語る中で、ゾンコのいたずら専門店 で売られている魅力的な商品の一つとして初めてその名前が挙げられます。
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット: クィディッチ・ワールドカップ の会場で闇の印が打ち上げられた後の混乱の中、魔法省 の役人が「牙の生えたフリスビー」を押収したと報告する場面があります。これはフィフィ・フィズビーを指しており、公の場で危険物として扱われていることがわかります。
- ハリー・ポッターと謎のプリンス: アーガス・フィルチ が作成した禁止品リストの中に、ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ 製の製品としてフィフィ・フィズビーの名前が明記されています。その後、ロン・ウィーズリー が グリフィンドール の 談話室 で実際に投げて遊び、その危険な挙動が具体的に描写されました。
舞台裏情報
- 名称について: 「フィフィ・フィズビー」という名称は、日本語版におけるユニークな表現の可能性があります。原作の英語名称は Fanged Frisbee であり、直訳すると「牙の生えたフリスビー」となります。
- 映画版: 映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ の店内で、牙の生えたフリスビーが店内を飛び回り、客を追いかける様子が視覚的に描かれています。(映画設定)