マグル避け呪文
呪文基本情報
既知の用途と歴史
マグル避け呪文は、魔法界の存在をマグルから隠し、国際魔法使い機密保持法を維持するために不可欠な魔法の一つである。作中では、大規模な魔法イベントの会場や、魔法使いが生活する重要な拠点を隠すために使用されている。
- クィディッチ・ワールドカップ (1994年): 第422回クィディッチ・ワールドカップの会場となった荒野には、大規模なマグル避け呪文がかけられていた。これにより、キャンプ場に近づいたマグルは「急な約束を思い出し」、慌てて引き返していった。ただし、キャンプ場の管理人であるロバーツ氏のように、その土地から離れられないマグルに対しては効果が限定的であり、魔法省の役人が頻繁に忘却術をかける必要があった。
- ホグワーツ城: ホグワーツ魔法魔術学校は何世紀にもわたる古代魔法によって守られており、その中には強力なマグル避け呪文も含まれている。マグルが城に近づくと、彼らの目には「危険、立ち入り禁止」という警告看板が掲げられた古い廃墟として映る。この事実は『ホグワーツの歴史』にも記されている。
- 分霊箱探しの旅 (1997年-1998年): ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーがヴォルデモート卿の分霊箱を探してイギリス中を移動していた際、ハーマイオニー・グレンジャーは野営するたびにテントの周囲にマグル避け呪文をかけていた。これにより、彼らの隠れ家がマグルに発見されるのを防いでいた。
学習と対抗策
この呪文の習得難易度について、原作では明確に言及されていない。しかし、17歳のハーマイオニー・グレンジャーが日常的に使用していたことから、優秀な魔女や魔法使いであればN.E.W.T.レベルの学習で習得可能であると推測される。個人が携帯用の防御として使用することも、ホグワーツ城のように永続的な大規模防御として組み込むことも可能である。 この呪文に対する特定の対抗呪文は知られていない。呪文の対象はマグルのみであり、魔法使いには影響がないため、対抗する必要性が低いと考えられる。