不思議な生き物屋

不思議な生き物屋

  • タイプ (Type): 魔法生物の店
  • 場所 (Location): イギリス、ロンドン、ダイアゴン横丁
  • 所有者 / 居住者 (Owner/Residents): 店主の魔女(氏名不詳)
  • 主な特徴 (Key Features): 天井まで積み上げられた檻、騒々しく様々な匂いが充満している、多種多様な生物の販売

不思議な生き物屋 (Magical Menagerie) は、ダイアゴン横丁に位置する魔法生物を専門に扱う店です。店内は手狭で、床から天井まで無数の檻が積み重ねられており、そこにいる様々な生き物たちの鳴き声やシューシューという音で絶えず騒々しく、独特の匂いが充満しています。 店を切り盛りしているのは、分厚い黒縁の眼鏡をかけた魔女です。彼女は客のペットの健康状態について的確なアドバイスも行います。 店内で販売または目撃された生物には、以下のようなものが含まれます:

この店が物語で最も重要な役割を果たすのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』においてです。

  1. ロン・ウィーズリーは、ペットのネズミであるスキャバーズの元気がなかったため、この店を訪れて「ネズミ用の滋養強壮剤」を購入しようとしました。
  2. 同行していたハーマイオニー・グレンジャーは、当初は自分へのご褒美としてフクロウを買うつもりでしたが、店にいた非常に賢いオレンジ色の猫に惹かれます。その猫(後のクルックシャンクス)がロンの頭に飛び乗り、スキャバーズを執拗に狙ったことから、ハーマイオニーは彼を買い取ることを決意します。
  3. この出来事は物語の重要な伏線となります。クルックシャンクスニーズルの間に生まれた交配種であり、その優れた知性でスキャバーズの正体(動物もどきであるピーター・ペティグリュー)を即座に見抜いていました。一年を通してクルックシャンクススキャバーズを追いかける行動は、ロンとハーマイオニーの間に亀裂を生む原因となりましたが、最終的にシリウス・ブラックの無実を証明する上で決定的な役割を果たしました。

作中で描写されているのは、客が入れる主な販売エリアのみです。この空間は、様々な大きさの檻で埋め尽くされており、客が商品を品定めしたり、店主と話したりするためのカウンターが設置されています。

  • 映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、原作の描写に基づき、雑然としていながらも生命力にあふれた店の内部が映像化されています。(映画設定)