九と四分の三番線
基本情報
記述と歴史
九と四分の三番線は、ロンドンのキングズ・クロス駅に存在する、ホグワーツ魔法魔術学校へ向かうホグワーツ特急が発着する秘密のプラットホームです。毎年9月1日の午前11時に、ホグワーツ特急はこのプラットホームから出発します。 この場所は、マグルの目から完全に隠されています。プラットホームに入るためには、9番線と10番線の間にあるレンガ造りの固い壁に向かって、まっすぐに突進する必要があります。成功すると、壁を通り抜けて、活気に満ちたプラットホームにたどり着くことができます。そこには、深紅の蒸気機関車であるホグワーツ特急が蒸気を上げながら停車しており、ホグワーツの生徒たちとその家族でごった返しています。フクロウの鳴き声や様々なペットの騒がしい音、そして別れを惜しむ人々の声が混じり合い、独特の雰囲気を醸し出しています。 歴史的に、ホグワーツの生徒たちは様々な方法で学校に通っていましたが、1827年から1835年にかけて魔法大臣を務めたオタライン・ギャンボルが、マグルの発明品である「列車」を秘密裏に利用するという大胆な計画を提案しました。これにより、生徒たちを安全かつ目立たない形で学校へ送り届けることが可能となり、キングズ・クロス駅にこの秘密のプラットホームが設けられました。(Pottermore)
物語における役割
九と四分の三番線は、ハリー・ポッターと読者にとって、魔法界への入り口を象徴する極めて重要な場所です。物語全体を通じて、数々の重要な出来事の舞台となりました。
- ハリー・ポッターと賢者の石: ハリー・ポッターが初めて魔法界への入り口としてこの場所を訪れ、ウィーズリー家の助けを借りてプラットホームに入る。ここでロン・ウィーズリーと出会い、ホグワーツ特急の旅が始まる。
- ハリー・ポッターと秘密の部屋: 屋敷しもべ妖精のドビーが仕切り壁を魔法で封じたため、ハリーとロンはプラットホームに入ることができなかった。二人はアーサー・ウィーズリーの空飛ぶフォード・アングリアでホグワーツへ向かうことを余儀なくされる。
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人: アーサー・ウィーズリーが、シリウス・ブラックの脱獄とアズカバンから派遣された吸魂鬼 (ディメンター)がホグワーツを警備する件について、ハリーに警告した場所である。
- ハリー・ポッターと死の秘宝: 物語の終章「十九年後」の舞台となる。成長したハリー、ジニー、ロン、ハーマイオニー・グレンジャーが、自分たちの子供たち(ジェームズ・シリウス・ポッター、アルバス・セブルス・ポッター、ローズ・グレンジャー・ウィーズリー)をホグワーツへと見送る、感動的な場面が描かれる。
既知の区域
- 仕切り壁 (The Barrier): 9番線と10番線の間にある、プラットホームへの入り口となる物理的な壁。
- プラットホーム (The Platform): 蒸気機関車ホグワーツ特急が停車し、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒とその家族が集まる場所。