コノリー

コノリーは、アイルランド代表クィディッチチームに所属していた、世界的に有名なクィディッチ選手である。ポジションはチェイサー。チームメイトのライアン、トロイと共に、極めて効果的な攻撃戦術であるホークスヘッド攻撃フォーメーションを完成させたことで知られている。彼の存在は、ハリー・ポッターがクィディッチの世界に足を踏み入れた際、オリバー・ウッドによって一流選手の模範として言及された。

コノリーの詳しい経歴や生い立ちは不明である。原作における唯一の言及は、1991年にグリフィンドールのクィディッチチームキャプテンであったオリバー・ウッドが、新人のシーカーであるハリー・ポッターにクィディッチの基本を教える場面である。ウッドは、チェイサーの連携戦術を説明する際に、コノリー、ライアン、トロイの三人が見せるホークスヘッド攻撃フォーメーションを「世界的に有名」な戦術として紹介した。 この言及から、コノリーが1990年代初頭において、現役または最近引退したばかりの非常に高名な選手であったことがわかる。 しかし、1994年に開催されたクィディッチ・ワールドカップの決勝戦に出場したアイルランド代表クィディッチチームのチェイサーは、トロイ、マレット、モランの三人であった。このことから、1994年の時点ではコノリーは代表チームのレギュラーメンバーではなかった可能性が示唆される。代表チームのメンバー交代があったのか、あるいは彼が引退していたのかは定かではない。

原作において、彼の外見や性格に関する記述はない。

コノリーの魔法能力はクィディッチ選手としての技術に特化して語られている。

• クィディッチの腕前: 彼は世界トップクラスのチェイサーであり、卓越した飛行技術とクアッフルのハンドリング能力を持っていたことが推測される。アイルランド代表クィディッチチームに選出されること自体が、その実力の高さを証明している。
• ホークスヘッド攻撃フォーメーション: 彼の最も特筆すべき技術は、この攻撃戦術における役割である。このフォーメーションは三人のチェイサーが密集し、ゴールポストに向かって高速で突き進むもので、相手チームの守備を突破するために極めて高度な連携と信頼関係を必要とする。コノリーがこの戦術の一翼を担っていたことは、彼が優れたチームプレイヤーであったことを示している。

彼が選手として使用した箒の具体的なモデルは不明であるが、国際レベルの選手として、当時最高水準の競技用箒を所有していたと考えられる。

• チームメイト: 彼の最も重要な関係は、アイルランド代表クィディッチチームのチェイサーであるライアンとトロイとのものである。彼ら三人は完璧な連携を誇り、ホークスヘッド攻撃フォーメーションを完成させた伝説的なトリオとして知られている。

「コノリー (Connolly)」は、アイルランド起源の非常に一般的な姓である。これはゲール語の「Ó Conghalaigh」を英語化したもので、「Conghalach の子孫」を意味する。「Conghalach」という名前自体は「勇猛な」「勇敢な」といった意味を持ち、国際的なスポーツ選手にふさわしい名前と言える。

• ビデオゲーム『ハリー・ポッター クィディッチ・ワールドカップ』では、コノリーはアイルランド代表クィディッチチームのチェイサーの一人として登場する。（ゲーム設定）