シーマス・フィネガン

シーマス・フィネガンは、ハリー・ポッターと同級生のグリフィンドール寮生です。アイルランド出身で、母親が魔女、父親がマグルという「半純血」の魔法使いです。物語初期には、不注意から小さな爆発を頻繁に起こすコミカルなキャラクターとして描かれますが、シリーズを通して友情の価値を学び、第二次魔法戦争ではダンブルドア軍団の忠実な一員としてホグワーツの戦いで勇敢に戦いました。

シーマスは、魔女であるフィネガン夫人とマグルのフィネガン氏の間に生まれました。彼の父親は結婚するまで妻が魔女であることを知らず、それを知った時は「ひどいショック」を受けたとシーマスは語っています。

  • 外貌: 砂色の髪を持つと描写されています。7年次にホグワーツで抵抗活動を続けていた際には、顔にひどい痣を作っていました。
  • 性格: 基本的には陽気で気さくな性格ですが、時に頑固で、外部からの情報(特に母親や新聞)に流されやすい一面もあります。しかし、自分が間違っていると気づけば素直に謝罪できる誠実さも持ち合わせています。友情に厚く、一度信じた仲間や大義のためには命を懸けて戦う勇敢さを示しました。
  • 全般: 有能な魔法使いであり、O.W.L.試験にも合格しています。ダンブルドア軍団のメンバーとして、またホグワーツの戦いを生き延びたことから、決闘においても確かな実力を持っていたことがうかがえます。
  • 爆発の才能: 意図せずして小規模な爆発を引き起こすという特異な「才能」を持っています。これは特に初期の呪文学魔法薬学の授業で顕著でした。(映画設定では、この特徴がさらに強調され、ホグワーツの戦いにおいてマクゴナガル先生から「君の爆破の才能を披露する時だ」と頼まれ、橋を爆破する重要な役割を担いました。(映画設定))
  • 守護霊 (Patronus): 彼の守護霊は実体を持ち、その姿は「毛むくじゃらの何か」と表現されました。後に作者によって、その正体はであることが明かされています。(Pottermore)
  • シーマスが使用していた杖の材質、芯、長さなどに関する詳細な情報は、原作には記されていません。
  • シーマス (Seamus): 「ジェームズ (James)」のアイルランド語形です。これは彼の出自がアイルランドであることを明確に示しています。
  • フィネガン (Finnigan): アイルランド系の姓「Ó Fionnagáin」を英語化したもので、「Fionnagán の子孫」を意味します。「Fionnagán」は「公正な」「白い」を意味する「Fionn」の指小辞であり、これもまた彼のルーツを強調する名前です。
  • 映画での配役: 映画シリーズ全8作において、アイルランド人俳優のデヴォン・マーレイ (Devon Murray) がシーマス・フィネガン役を演じました。
  • キャラクターの強調: 映画版では、彼の「爆発癖」が原作以上に強調され、彼の最も象徴的なキャラクター性として描かれています。