トロール (Trolls)
基本情報
- 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXXXX(魔法使い殺し/飼育・懐柔不可能)(『幻の動物とその生息地』)
- 知能 (Intelligence): 低い。主にうなり声でコミュニケーションをとるが、一部は簡単な単語をいくつか教え込まれている場合がある。
- 食性 (Diet): 生肉
- 原産地 (Native Range): スカンジナビア、イギリス、アイルランド(『幻の動物とその生息地』)
概要と特徴
トロールは、巨大で恐ろしい力を持つ魔法生物である。身長は約12フィート(約3.6メートル)に達し、体重は1トンを超える。知能は極めて低く、予測不可能な暴力性で知られている。その強大な力と低い知能から、闇の魔法使いによって用心棒や戦闘員として利用されることが多い。 外見は亜種によって異なるが、一般的に人型で、岩のようにゴツゴツした体を持ち、頭は小さく禿げていることが多い。皮膚は頑丈で、並の呪文ではほとんど効果がない。また、強烈な悪臭を放つことでも知られており、ハリー・ポッターが遭遇した山トロールは「古い靴下と、誰も掃除しない公衆トイレを混ぜたような」匂いがしたと描写されている。
既知の亜種
(出典:『幻の動物とその生息地』)
物語における役割
- 賢者の石の防衛: 1991年のハロウィーンに、クィリナス・クィレルがホグワーツの地下牢に山トロールを侵入させた。これは、ニコラス・フラメルの賢者の石を盗み出すための陽動であった。このトロールは女子トイレでハーマイオニー・グレンジャーを襲ったが、ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーによって浮遊呪文 (ウィンガーディアム・レヴィオーサ) を使って気絶させられた。この出来事を通じて、三人の友情が確固たるものとなった。また、賢者の石を守るための防御魔法の一つとしても、別のトロールが配置されていた。
- ギルデロイ・ロックハートの偽りの冒険譚: ギルデロイ・ロックハートは自著『トロールとの旅』などでトロールとの対決を自慢していたが、これらは全て他人の手柄を盗んだ虚偽であったことが後に判明する。
舞台裏情報
- 映画版『ハリー・ポッターと賢者の石』では、女子トイレでハリーたちが遭遇したトロールの外見が詳細に描かれ、その後のシリーズにおけるトロールの視覚的イメージを決定づけた。(映画設定)
- 映画や一部のゲームでは、グリンゴッツ魔法銀行の警備員としてトロールが描かれているが、原作小説ではゴブリンが警備を担当している。(映画設定)