フォレスト・トロル
概要
フォレスト・トロル (Forest Troll) は、魔法生物であるトロールの三種の亜種のうちの一つです。主に森林や林地に生息し、その環境に適応した外見的特徴を持っています。知能は極めて低いですが、巨大な体躯と恐るべき怪力を誇る危険な生物です。 その存在は、ニュート・スキャマンダーが著した教科書『幻の動物とその生息地』で詳しく解説されており、ホグワーツ魔法魔術学校の闇の魔術に対する防衛術のカリキュラムにも含まれています。
基本情報
- 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXXXX (魔法使い殺し/飼育・懐柔不可能)
- 原産地 (Native to): ヨーロッパ各地の森林
- 皮膚の色 (Skin Colour): 薄緑色
- 毛髪 (Hair): 緑色または茶色。細い小枝や苔で構成されていることがある
- 知能 (Intelligence): 非常に低い
- 特徴 (Distinction): 森林でのカモフラージュに適した皮膚の色、巨大な体、怪力
描写と特徴
フォレスト・トロルは、トロールの中でも特にその生息環境に適応した種です。
- 外見: 身長は最大で12フィート(約3.6メートル)、体重は1トンを超える巨体を持ちます。最も顕著な特徴は薄緑色の皮膚で、森林の木々の中で身を隠すのに役立っています。個体によっては、頭部に緑色や茶色の毛が生えており、それが細い小枝や苔でできていることもあります。これは、近縁種である灰色の皮膚を持つマウンテン・トロールや、紫がかった皮膚を持つリバー・トロールとの明確な違いです。
物語における役割
フォレスト・トロルは、J.K. ローリングの原作小説7部作において、実際に姿を現すことはありません。 唯一の直接的な言及は、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でハリー・ポッターがO.W.L.試験の「闇の魔術に対する防衛術」実技試験を受けた場面です。試験官はハリーに対し、「フォレスト・トロルの決定的な特徴を5つ挙げよ」という口頭試問を行いました。このことから、フォレスト・トロルの生態はホグワーツ魔法魔術学校の5年生レベルの生徒が習得すべき知識であることがわかります。 多くの読者が混同しがちですが、『ハリー・ポッターと賢者の石』でクィリナス・クィレルが地下牢に放ち、ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーが女子トイレで戦ったのは、フォレスト・トロルではなくマウンテン・トロールです。
幕後情報
- ゲームでの登場: フォレスト・トロルは原作小説には登場しませんが、いくつかのビデオゲームで敵キャラクターとして登場します。例えば、『ハリー・ポッターと秘密の部屋 (ゲーム)』や『ホグワーツ・レガシー』では、プレイヤーが戦うことのできるクリーチャーとして描かれています。(ゲーム設定)