目录
キーパー (Keeper)
概要
役割とルール
著名なキーパー
作中での役割
語源と翻訳
幕後情報
キーパー (Keeper)
概要
クィディッチ
における7つのポジションのうちの1つ。各チームに1名ずつ配置される。
主な役割は、3つのゴールリングを守り、相手チームの
チェイサー
が
クアッフル
で得点するのを防ぐことである。
クアッフル
がゴールを通過すると相手チームに10点が入るため、キーパーの働きは試合の勝敗に直接的な影響を与える。
役割とルール
キーパーは、自陣のゴール周辺に設けられた「スコアリング・エリア」と呼ばれる半円状の領域内で活動する。
このエリア内に限り、キーパーは手だけでなく、体のどの部分を使っても
クアッフル
を止めることが許されている。(『
クィディッチ今昔
』)
スコアリング・エリアの外では、キーパーは4人目の
チェイサー
として機能し、パス回しやシュートに参加することができる。
相手の攻撃を防いで
クアッフル
を捕らえた場合、10秒以内に手放さなければならない。(『
クィディッチ今昔
』)
他の選手と同様、
ブラッジャー
による攻撃の対象となるため、高い集中力と優れた飛行技術が求められる。
著名なキーパー
オリバー・ウッド
(Oliver Wood):
ハリー・ポッター
が1年生の時の
グリフィンドール
寮チームのキャプテン兼キーパー。
クィディッチ
に対する情熱が非常に強く、厳しい練習でチームを鍛え上げた。
ロン・ウィーズリー
(Ron Weasley):
5年生の時に
グリフィンドール
のキーパーに選ばれる。当初は精神的なプレッシャーに弱く成績が不安定だったが、6年生の時には自信をつけ、チームを
クィディッチ杯
優勝に導く大活躍を見せた。
コーマック・マクラーゲン
(Cormac McLaggen):
6年生の時、
ロン・ウィーズリー
の代役として1試合だけキーパーを務めた。自信過剰で協調性がなく、試合中に味方の
ビーター
のバットを奪って
ハリー・ポッター
を殴ってしまい、チームを大敗させた。
ライアン (Ryan):
1994年の
クィディッチ・ワールドカップ
における
アイルランド・ナショナル・クィディッチ・チーム
のキーパー。
ゾグラフ (Zograf):
1994年の
クィディッチ・ワールドカップ
における
ブルガリア・ナショナル・クィディッチ・チーム
のキーパー。
作中での役割
キーパーというポジションは、物語における
クィディッチ
の試合の緊張感とドラマ性を高める重要な要素である。特に、ゴール前の攻防は試合のハイライトとして描かれることが多い。
ロン・ウィーズリー
のキーパーとしての挑戦と成長は、『
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
』および『
ハリー・ポッターと謎のプリンス
』における彼の劣等感との闘いを象徴する重要なサブプロットとなっている。
当初
スリザリン
の生徒たちがロンを揶揄するために作った歌「ウィーズリーはわれらが王」が、後にロンの活躍を称える
グリフィンドール
の応援歌として生まれ変わるエピソードは、彼の精神的な勝利を明確に示している。
語源と翻訳
英語の “
Keeper
” は「番人」「守る人」を意味し、ゴールを守るという役割を直接的に表している。
日本語版では、英語の発音をそのままカタカナにした「
キーパー
」が公式な訳語として採用されている。
幕後情報
(映画版):
映画では、キーパーのダイナミックでアクロバティックなセーブシーンが視覚的に強調されているが、『
クィディッチ今昔
』で説明されるような細かいルール(スコアリング・エリアの存在など)は省略される傾向にある。
(ゲーム版):
多くの
ハリー・ポッター
関連のビデオゲームにおいて、
クィディッチ
のパートでは、プレイヤーがキーパーとなってゴールを守るミニゲームが実装されていることが多い。