ロンドン

ロンドンは、イギリスの首都であると同時に、イギリス魔法界における政治・経済・文化の中心地です。マグルが暮らす広大な都市の喧騒の中に、魔法族だけがアクセスできる数々の重要な場所が隠されています。漏れ鍋のパブやキングズ・クロス駅九と四分の三番線のように、特定の入口を通じてのみ魔法界の領域に入ることができます。 1692年に国際魔法使い機密保持法が施行されて以来、魔法界はマグルの世界からその存在を徹底的に秘匿するようになりました。ロンドンに存在する魔法省ダイアゴン横丁といった施設も、強力な呪文や仕掛けによってマグルには認識できないようになっています。この都市は、二つの世界がすぐ隣にありながら、互いに干渉することなく共存している象徴的な場所です。

ロンドンは、ハリー・ポッターの物語全体を通じて極めて重要な舞台となります。

ロンドン市内およびその周辺には、以下の魔法関連の場所が存在します。

  • J・K・ローリングは、自身の両親がキングズ・クロス駅で出会ったという個人的な思い出から、ハリー・ポッターが魔法界へ旅立つ場所としてこの駅を選んだと語っています。(作者インタビュー)
  • 映画版では、ロンドンの様々な実在の場所がロケ地として使用されました。例えば、ダイアゴン横丁はレドンホール・マーケット、グリンゴッツ魔法銀行の外観はオーストラリア・ハウスが撮影に使われています。(映画設定)
  • 第6巻『謎のプリンス』の冒頭でデスイーターが破壊する橋は、原作では「ブロックデール橋」という架空の橋ですが、映画では実在の「ミレニアムブリッジ」に変更され、印象的なシーンとなりました。(映画設定)
  • Pottermoreによると、魔法省マグルの政府機関が集中するホワイトホールの地下深くに位置しているとされています。(Pottermore)