入口の間

入口の間は、ホグワーツ城の正面にある巨大な樫の二枚扉から入ってすぐの、広大な空間です。石の壁は燃え盛る松明で照らされ、天井は非常に高く、ほとんど見えません。正面には壮大な大理石の階段があり、上階へと続いています。 このホールは城の中心的なハブとして機能しており、いくつかの重要な場所へと繋がっています。

また、入口の間にはグリフィンドールハッフルパフレイブンクロースリザリンの四つの寮の得点を示す、巨大な砂時計が設置されています。それぞれの砂時計には、各寮を象徴する宝石(グリフィンドールはルビー、スリザリンはエメラルド、レイブンクローはサファイア、ハッフルパフはダイヤモンド)が入っています。 この場所は、四大創始者による城の設立以来、ホグワーツの玄関口として存在しています。

入口の間は、物語を通じて数多くの重要な出来事の舞台となりました。

  • 大理石の階段 (Marble Staircase): 上階へと続く主要な階段。
  • 大広間への扉 (Doors to the Great Hall): 生徒たちの食事や集会の場である大広間に通じています。
  • 地下牢への階段 (Stairs to the Dungeons): 魔法薬学の教室やスリザリン談話室へと続いています。
  • 1年生用の小部屋 (First-Years' Chamber): 新入生が組分けの儀式の直前に待機する小部屋です。
  • 寮の砂時計 (House Hourglasses): 各寮の現在の得点を示します。
  • 厨房への通路 (Passage to the Kitchens): 果物の静物画の裏に隠された、厨房へと続く通路です。
  • 映画シリーズにおいて、入口の間は最も象徴的で頻繁に使用されるセットの一つです。そのデザインは原作の記述に基づきつつも、より壮麗なゴシック建築様式で表現されています。(映画設定)
  • 映画版では、原作で「大理石の階段」と記述されているものが、動いたり再構成されたりする「大階段」として描かれています。この「動く階段」という特性は、原作では城の他の様々な階段に共通する特徴であり、入口の間の主階段に限定されたものではありませんでした。(映画設定)