入口の間
基本情報
- タイプ: ホグワーツ城の主要エリア
- 場所: スコットランド、ホグワーツ魔法魔術学校 1階
- 所有者 / 居住者: ホグワーツ魔法魔術学校
- 重要特徴: 巨大な樫の扉、大理石の階段、大広間への入り口、寮の得点を示す砂時計
記述と歴史
入口の間は、ホグワーツ城の正面にある巨大な樫の二枚扉から入ってすぐの、広大な空間です。石の壁は燃え盛る松明で照らされ、天井は非常に高く、ほとんど見えません。正面には壮大な大理石の階段があり、上階へと続いています。 このホールは城の中心的なハブとして機能しており、いくつかの重要な場所へと繋がっています。
また、入口の間にはグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの四つの寮の得点を示す、巨大な砂時計が設置されています。それぞれの砂時計には、各寮を象徴する宝石(グリフィンドールはルビー、スリザリンはエメラルド、レイブンクローはサファイア、ハッフルパフはダイヤモンド)が入っています。 この場所は、四大創始者による城の設立以来、ホグワーツの玄関口として存在しています。
物語における役割
入口の間は、物語を通じて数多くの重要な出来事の舞台となりました。
- ハリー・ポッターと賢者の石: 新入生が組分けの儀式の前に待機する場所として初めて登場します。また、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーがハロウィーンに侵入したトロールと戦った場所でもあります。
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット: 三大魔法学校対抗試合の開催にあたり、ボーバトン魔法アカデミーとダームストラング専門学校の代表団を歓迎する場所となりました。また、選手を選び出す炎のゴブレットが中央に設置されました。
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団: ドローレス・アンブリッジが発令した教育令が、ここの掲示板に次々と貼り出されました。フレッド・ウィーズリーとジョージ・ウィーズリーがホグワーツを去る際に、壮大な魔法の花火を打ち上げたのもこの場所です。
- ハリー・ポッターと死の秘宝: ホグワーツの戦いにおいて、城の防衛拠点であり、負傷者や死者が運び込まれる場所となりました。ヴォルデモートはハグリッドに運ばせたハリーの亡骸(実際には生きていた)をここに置かせ、降伏を迫りました。
既知のエリア
- 大理石の階段 (Marble Staircase): 上階へと続く主要な階段。
- 1年生用の小部屋 (First-Years' Chamber): 新入生が組分けの儀式の直前に待機する小部屋です。
- 寮の砂時計 (House Hourglasses): 各寮の現在の得点を示します。
- 厨房への通路 (Passage to the Kitchens): 果物の静物画の裏に隠された、厨房へと続く通路です。
舞台裏情報
- 映画シリーズにおいて、入口の間は最も象徴的で頻繁に使用されるセットの一つです。そのデザインは原作の記述に基づきつつも、より壮麗なゴシック建築様式で表現されています。(映画設定)
- 映画版では、原作で「大理石の階段」と記述されているものが、動いたり再構成されたりする「大階段」として描かれています。この「動く階段」という特性は、原作では城の他の様々な階段に共通する特徴であり、入口の間の主階段に限定されたものではありませんでした。(映画設定)