クィディッチ
概要
クィディッチ (Quidditch) は、魔法界で最も人気のあるスポーツです。7人編成の2つのチームが、飛行用箒に乗り、4つのボールを使いながら空中で競い合います。ホグワーツ魔法魔術学校では、各寮が威信をかけて競うクィディッチ杯 (Quidditch Cup) が毎年開催され、学校生活の重要な要素となっています。
選手とポジション
クィディッチのチームは、以下の4つのポジションからなる7人の選手で構成されます。
用具
試合には、選手が使用する飛行用箒の他に、以下の3種類・計4つのボールが使用されます。
ルールと試合進行
- ファウル: 試合中には多数のファウルが存在します。代表的なものとして、相手の箒の尾を掴む「ブラッギング」や、相手の進路に割り込む「ストゥージング」などがあります。(クィディッチ今昔)
歴史
クィディッチの起源は11世紀にさかのぼり、その詳細は書籍『クィディッチ今昔』 (Quidditch Through the Ages) に記されています。初期のゲームでは、金のスニジェットという絶滅危惧種の魔法生物が使用されていましたが、乱獲を防ぐため、13世紀に魔法使いのボーマン・ライト (Bowman Wright) が金のスニッチを発明し、それに取って代わりました。
物語における役割
クィディッチは『ハリー・ポッター』シリーズ全体を通して、物語の重要な背景を構成しています。
- 重要な出来事の舞台:
- ハリー・ポッターと炎のゴブレットでは、アイルランド対ブルガリアのクィディッチ・ワールドカップ決勝戦が描かれ、魔法界の国際的な一面が示されました。
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団では、ドローレス・アンブリッジによってハリーはクィディッチを禁止されてしまいます。
幕後情報
- J.K. ローリングは、マンチェスターのホテルで恋人と口論した後、腹立ちまぎれにクィディッチというスポーツを考案したと語っています。彼女は「Q」で始まる言葉にこだわり、ノートを使い切るほど試行錯誤した末に「Quidditch」という名前に決めたそうです。(作者インタビュー)
- 現実世界では、このスポーツに触発された「マグル・クィディッチ」(後に「クアッドボール」と改名)が、世界中の大学やコミュニティでプレイされています。(現実世界の出来事)