レストレンジ家の金庫
基本情報
- 所有者 / 住民: レストレンジ家(著名な所有者はベラトリックス・レストレンジ)
記述と歴史
レストレンジ家の金庫は、純血の旧家である同家がグリンゴッツ魔法銀行に所有する金庫です。銀行の地下深く、最も厳重な警備が敷かれた区画の一つに位置しており、古代の魔法族の富と秘密を守るために多重の防御策が施されています。 金庫の扉には物理的な鍵穴が存在せず、開錠するにはグリンゴッツに所属するゴブリンが素手で直接扉に触れなければなりません。通路は年老いて半盲状態にある巨大なウクライナ・アイアンベリー種のドラゴンによって守られています。 さらに、金庫内部に保管されている宝物そのものにも強力な防御魔法がかけられています。侵入者が宝に触れると、その物品は際限なく自己を複製し始め(複製呪文)、同時に灼熱を帯びて触れる者に激しい火傷を負わせます(焼熱呪い)。これらの呪いは、侵入者を富の重さと熱によって圧殺することを目的としています。
物語における役割
この金庫は『ハリー・ポッターと死の秘宝』において、物語のクライマックスに向けた重要な転換点となる舞台です。ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、そしてハーマイオニー・グレンジャーは、ヴォルデモート卿の分霊箱の一つであるヘルガ・ハッフルパフのカップがこの金庫に隠されていることを突き止めます。 三人はゴブリンのグリップフックと協力し、ポリジュース薬でベラトリックス・レストレンジに変身したハーマイオニーを利用してグリンゴッツへの侵入を試みます。金庫内部では複製呪文と焼熱呪いによって窮地に陥りますが、ハリーはグリフィンドールの剣を使い、無事に本物のハッフルパフのカップを確保しました。 最終的に、彼らは脱出手段として警備用のドラゴンを解放し、その背に乗って銀行の地上ホールを突き破るという前代未聞の方法で脱出に成功します。この一件は、鉄壁とされたグリンゴッツの神話を打ち破る歴史的な出来事となりました。
幕後情報
- ご提示の「レスフォールド」という名称は、J.K. ローリングの原作小説七部作および公式の関連資料において確認されていません。これは、おそらく「レストレンジ (Lestrange)」家の金庫を指す俗称、あるいはファンの間での誤記や独自の呼称である可能性が考えられます。当記事では、最も関連性が高いと判断される「レストレンジ家の金庫」について解説しています。
- 映画版『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』では、複製呪文によって金庫内の宝が津波のように増殖し、主人公たちを物理的に飲み込もうとする様子が、視覚的に非常に迫力あるシーンとして描かれています。(映画設定)