伝説の魔法道具
概要
魔法界における伝説の魔法道具とは、絶大な魔力、唯一無二の特性、そして深い歴史的・神話的意義を持つ道具やアーティファクトの総称である。これらの道具は極めて希少であり、その多くは強力な魔法使いや歴史上の重要人物によって作られたか、あるいは神話的な起源を持つとされる。 その物語は世代を超えて語り継がれ、しばしば偉大な探求や激しい争いの中心となる。伝説の魔法道具は、所有者に比類なき力を与える一方で、大きな危険や重い責任を伴うことも少なくない。物語の中で、これらの道具は物語の重要な転換点となり、登場人物の運命を大きく左右する役割を担っている。
著名な伝説の魔法道具
以下は、『ハリー・ポッター』シリーズに登場する、最も重要かつ有名な伝説の魔法道具のリストである。
- 死の秘宝 (The Deathly Hallows)
『吟遊詩人ビードルの物語』に収められた「三人兄弟の物語」に由来する、三つの強力な魔法道具。すべてを所有する者は「死を制する者」になると言われている。
- 透明マント (The Cloak of Invisibility):着用者を完全に不可視にし、その効果が時間と共に衰えることのない真の透明マント。イグノタス・ペベレルとその子孫に代々受け継がれてきた。
- 賢者の石 (The Philosopher's Stone)
著名な錬金術師ニコラス・フラメルによって作られた唯一の石。卑金属を純金に変え、命を永らえさせる命の水を作り出すことができる。
- ホグワーツ創設者の遺品 (The Founders' Relics)
ホグワーツ魔法魔術学校の四人の創設者が所有していた、それぞれを象徴する強力な魔法道具。
- ロウェナ・レイブンクローの髪飾り (Rowena Ravenclaw's Diadem):着用者の知性を高めると伝えられる伝説の髪飾り。これもまた分霊箱にされた。
- 組分け帽子 (The Sorting Hat)
元々はゴドリック・グリフィンドールが所有していた帽子。創設者四人の知性が吹き込まれており、開心術を用いてホグワーツの新入生を最適な寮に組み分ける。
- 炎のゴブレット (The Goblet of Fire)
三大魔法学校対抗試合の代表選手を選出するために用いられる、極めて強力で公平な魔法の審判。木製のゴブレットで、青白い炎を燃やす。
- みぞの鏡 (The Mirror of Erised)
見る者の心の奥底にある、最も強い望みを映し出す神秘的な鏡。「Erised」は「Desire (望み)」を逆から綴ったもので、その銘には「Erised stra ehru oyt ube cafru oyt on wohsi (お前の顔ではなく、心の望みを映す)」と刻まれている。