ホグワーツの幽霊
概要
ホグワーツ魔法魔術学校に住み着いている幽霊たちは、かつて生きていた魔法使いや魔女の魂が、死を恐れたり、この世に強い未練を残したりした結果、地上に留まった姿である。彼らは肉体を失った半透明の「魂の痕跡」であり、ほとんど首無しニックによれば、「生きている喜びも、死んで先に進む満足感も得られない」存在である。 ホグワーツには数多くの幽霊が存在し、特に各寮にはそれぞれを象徴する「寮の幽霊」がいる。彼らは城の住人として、生徒たちの学校生活に深く関わっている。
ホグワーツの主な幽霊
- ほとんど首無しニック (Nearly Headless Nick)
- グリフィンドール寮の幽霊。本名はニコラス・ド・ミムジー・ポーピントン卿。
- 生前は王室に仕える魔法使いだったが、1492年10月31日に斬首刑に処せられた。しかし、斧が鈍かったために首の皮一枚で繋がった状態で死亡し、その名の由来となった。
- 血まみれ男爵 (The Bloody Baron)
- スリザリン寮の幽霊。銀色の血にまみれた、恐ろしい姿をしている。
- 生前、ロウェナ・レイブンクローの娘であるヘレナ・レイブンクローに恋をしていた。母親の髪飾り>レイブンクローの髪飾りを盗んでアルバニアの森へ逃げた彼女を追ったが、帰宅を拒まれたことに逆上し、彼女を殺害。その後、自責の念から同じ短剣で自害した。彼が浴びている銀色の血は、ヘレナのものである。
- ホグワーツの誰からも恐れられており、ポルターガイストのピーブズが唯一服従する存在である。
- 灰色のレディ (The Grey Lady)
- レイブンクロー寮の幽霊。本名はヘレナ・レイブンクロー。
- 太った修道士 (The Fat Friar)
- 嘆きのマートル (Moaning Myrtle)
- フルネームはマートル・エリザベス・ウォレン。1階の女子トイレに住み着いている幽霊。
- 非常に感受性が強く、ささいなことで泣きわめき、トイレを水浸しにすることで知られる。しかし、ポリジュース薬の調合や、三大魔法学校対抗試合の「第二の課題」の謎を解く際にハリーを助けるなど、物語の中で重要な助言者となった。彼女は生前レイブンクロー寮の生徒だった。(Pottermore)
その他の幽霊と関連する存在
幽霊の性質と能力
- 外見: 半透明で真珠のような乳白色をしており、宙を浮遊する。
- 物理的相互作用: 壁や人間などの固体物を通り抜けることができる。彼らが通り過ぎた場所は、氷のように冷たい感覚が残る。
- 感覚: 腐敗させて香りを強くした食べ物であれば、かすかに味を感じることができる。これは『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で描かれたニックの「命日パーティー」で詳しく描写されている。