ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
作品情報
- タイプ (Type): 映画作品
- 監督 (Director): デヴィッド・イェーツ
- 脚本 (Screenwriter): スティーブ・クローブス
- 原作 (Based on): J.K.ローリングによる小説『ハリー・ポッターと死の秘宝』の前半部分
- 公開日 (Release Date): 2010年11月19日(日本)
概要
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は、ハリー・ポッター映画シリーズの第7作目であり、最終巻を二部作に分けた前編にあたる。本作では、ホグワーツ魔法魔術学校の外の世界が主な舞台となる。ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーの三人は、ヴォルデモート卿を倒す唯一の手段である分霊箱 (ホークラックス) を見つけ出し、破壊するための旅に出る。魔法省が陥落し、死喰い人 (デスイーター) が支配を強める中、三人は誰にも頼ることができず、自らの力と絆だけを頼りに、かつてない危険と試練に立ち向かう。
物語における重要な出来事
- 七人のポッターの戦い: ハリー・ポッターを安全な場所へ移動させるため、騎士団のメンバーがポリジュース薬でハリーに変身するが、死喰い人の襲撃に遭う。この戦いでアラスター・ムーディとハリーのフクロウであったヘドウィグが命を落とす。
- 魔法省潜入: 三人はポリジュース薬で魔法省の職員に変身し、厳しい警備をくぐり抜けてアンブリッジからロケットを奪還する。
- 銀の雌鹿と剣: ロン・ウィーズリーが灯消しライターに導かれて二人のもとに帰還する。ハリーは守護霊の呪文である銀の雌鹿に導かれ、凍った池の底に沈むグリフィンドールの剣を発見し、ロンがその剣でスリザリンのロケットを破壊する。
- マルフォイの館: ハリーたちが「ヴォルデモート」という名前を口にしたことで、タブー (Taboo) の呪いが発動し、人さらいに捕らえられマルフォイの館へ連行される。そこでベラトリックス・レストレンジがハーマイオニーを拷問する。
- ドビーの犠牲: 屋敷しもべ妖精のドビーが現れてハリーたちを救出するが、脱出の際にベラトリックスが投げた銀のナイフによって命を落とす。
原作との主な相違点
- ハリーとハーマイオニーのダンス: ロンが去った後、ハリーがハーマイオニーを慰めるためにテントの中でダンスをするシーンは映画オリジナルのものである。二人の孤独感とプラトニックな絆を強調している。(映画独自のシーン)
- 分霊箱の破壊シーン: ロンがロケットを破壊する際、ロケットから現れる幻影が、原作よりも生々しく、ハリーとハーマイオニーが裸で抱き合う姿を見せてロンの劣等感を煽る。(映画での視覚的演出)
- ゴドリックの谷での戦闘: 原作では、ナギニとの戦闘はバチルダの家の中でほぼ完結する。映画では、家を突き破って外にまで及ぶ、よりアクション性の高いシーンとして描かれている。(映画での脚色)
- 人さらいからの逃走: 原作では「ヴォルデモート」という名前のタブーについて説明があり、それを口にしたことで即座に捕まる。映画では、森の中で大規模な追跡シーンが追加されている。(映画での脚色)