quaffle

クアッフル

* タイプ (Type): 魔法のスポーツ用品 (クィディッチ用ボール) * 所有者 (Owners): 様々なクィディッチチーム(ホグワーツの各寮チーム、各国のナショナルチームなど) * 製造者 (Maker): 不明(ただし、ダイアゴン横丁クィディッチ用品店などで販売されている)

クアッフルは、クィディッチの試合で使われる3種類のボールのうちの1つで、ゴールを決めるために使用される主要なボールです。外見はマグルのサッカーボールに似ていますが、いくつかの特徴的な違いがあります。 * : 視認性を高めるための鮮やかな赤色。 * 大きさ: 直径約12インチ(約30センチメートル)。 * 素材: 主に革製。 * 特徴: 完全に継ぎ目がなく、チェイサーが片手で掴みやすいように、指をかけるためのくぼみ(握り窪み)がつけられています。

クアッフルの主な役割は、チェイサーが相手チームの3つのゴールポストのいずれかを通過させて10点を獲得することにあります。この単純な目的を補助するため、いくつかの魔法がかけられています。 * 減速呪文 (Slowing Charm): オリバー・ウッドハリー・ポッターに説明したように、クアッフルには落下速度を遅くする魔法がかけられています。これにより、もし選手がクアッフルを落としても、それが水の中を沈むかのようにゆっくりと降下するため、他のチェイサーが空中でキャッチすることが可能になります。 * 握り呪文 (Gripping Charm): ボールの表面にあるくぼみには、掴みやすくするための魔法がかけられていると推測されます。これにより、チェイサーは高速で飛行しながらでも、雨天時でも、片手でボールをしっかりと保持することができます。

初期のクィディッチでは、単なる革のボールが使われていましたが、時代とともに改良が加えられました。1711年の冬、ぬかるんだグラウンドで行われた試合でボールが泥にまみれて見えにくくなったことをきっかけに、視認性を高めるために鮮やかな赤色に変更されました。同じ時期に、片手での操作性を向上させるための握り窪みが導入され、現代のクアッフルの形が確立されました。

クアッフルは、シリーズ全体を通じて描かれるすべてのクィディッチの試合において、得点争いの中心となります。その動きは試合の展開を左右し、チェイサーキーパーの技術を示す重要な要素です。 * ハリー・ポッターと賢者の石で、オリバー・ウッドハリー・ポッタークィディッチのルールを教える際に、クアッフルの基本的な特性を初めて説明します。 * グリフィンドールスリザリンの試合では、アンジェリーナ・ジョンソンアリシア・スピネットケイティ・ベルといったチェイサーたちがクアッフルを巧みに操り、得点を重ねます。 * ハリー・ポッターと謎のプリンスでは、ジニー・ウィーズリーチェイサーとしての才能を開花させ、グリフィンドールチームの勝利に大きく貢献しました。 * ハリー・ポッターと炎のゴブレットで描かれたクィディッチ・ワールドカップでは、アイルランド代表のチェイサーたちが「ホークスヘッド・アタッキング・フォーメーション」などの高度な戦術を駆使してクアッフルを操る様子が描写されます。

* 映画版では、クアッフルのデザインにいくつかのバリエーションが見られます。初期の作品では原作に近いシンプルな赤いボールですが、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』以降は、より装飾的で、革のパッチを組み合わせたようなデザインで描かれることがありました。(映画設定)